生田緑地の生物多様性保全活動

野鳥の森の水流の泥上げ
日時:2021/10/28(木) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 野鳥の森
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美、伊澤高行

今回は、中央地区南側の野鳥の森の水流(B01-1)の保全(泥上げなど)を行いました。
この範囲は、毎年、秋〜冬に行っています。

私たちが行っている水流保全は、溜まった泥を上げて、水溜まりが連続する状態にして、開放水面をつくることです。
併せて、両岸のアズマネザサなど、水流の上空を遮る植物を刈っています。
10年続けてきたことで、殆んどの範囲は、水溜まり形状ができていましたが、湧水の流量は非常に少なく、B01-1 の上端部に水溜まりはできていませんでした。

その少し下は水流の幅が広くなって、ミヤマシラスゲが繁茂しています。









B01-1 の最下端部は、充分な活動ができていませんでしたので、アズマネザサ刈りにも力を入れました。


流路の勾配は一定ではありません。
比較的急な部分は流路が狭く、階段状になります。



水流の中には、ミヤマシラスゲのほか、ボントクタデ?も生えていました。
水の流れを悪くする植物は、トンボのヤゴや、ホトケドジョウなどにとっては、役に立つ要素だと思います。



毎年保全活動を続けている B01-1 の範囲は終えましたが、その上の B01-2 についても、今年は保全活動が必要な状態だと思いました。
ここは、昭和63年(1988)〜平成元年(1989)に、野鳥の森を整備した時に、野鳥のための水場として整備したものではないかと思われる痕跡が残っている場所です。
B01-2 については、2回ほどしか活動していませんでした。
園路から見ると、コナラの落枝が積もっていましたが、調べてみたら、下流部(B01-1) の流量が少ない原因が分かるかも知れません。


かわさき自然調査団の活動

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