生田緑地の生物多様性保全活動

谷戸の水辺の植物の開花状態の観察など
日時:2021/8/6(金) 14:00〜16:00
場所 生田緑地 
参加者 岩田臣生、岩田芳美
植物班参加 佐藤登喜子、吉留憲子

暑い日が続いていますので、暫く、保全活動を休もうと思っていましたが、午後という時間帯でないと開花状態を観察することができない植物の状態を観察することにしました。
谷戸に降りると、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシの鳴き声が溢れていました。
ハンノキ林西の池の水面には、数匹のオオシオカラトンボが飛んでいました。
ただ、谷戸の湧水量は少なく、東端の水流は涸れかけていました。
10年ほど前に、この流れが涸れた時は、ここに棲息していたスジグロボタルが消えましたが、その後も、2〜3回涸れています。

ハンノキ林から湿地地区に誘導している水流も、流量が少なくなっていましたが、その水路が水漏れを起こしていました。
8/3(火)に水漏れ補修を行ったばかりですが、その補修場所よりハンノキ林側に水漏れ穴が開いていましたので、付近に置いておいたイネワラで補修しましたが、沢山の小さなサワガニが現れました。
ここで、水が止まっていたため湿地地区内は水涸れ状態になっていました。
猛暑のため、水が止まれば、直ぐに、全域が水涸れになってしまいます。
シュレーゲルアオガエル、オオウンモンクチバ、ウリハムシなどが、葉上にいました。





この日の目的は、午後でないと観察できない開花状態を観察することでしたが、植物班の二人にも参加してもらいました。
周辺地域から消えていくことで、県内では生田緑地だけになった植物、市内では生田緑地だけになった植物などが話題になりました。
湿地地区には、多様な生き物が棲息していますので、特定の班員以外は入れないようにしています。






竹林下水流も、橋の下で消えていましたので、水漏れを止めて、湿地地区に入るようにしましたが、流量は非常に少なくなっていました。


できる範囲の水漏れ補修を行いましたが、湧水の流量が非常に少なくなっているので、雨が降ることを願うばかりです。
田圃地区の状態も観察することにしました。
生きもののための田圃は、周囲のミゾソバが繁茂して、田圃とは思えない状態になっていましたが、ほぼ全ての苗の出穂が、木道からも分かるようになりました。
ホトケドジョウなどは、水温の低い水域に移動していると思いますので、水が少なくなっていても、暫くは、問題無いと思います。



帰りの木道の手摺に、チャバネアオカメムシがいました。
6/24(木)に、5 齢幼虫と出会った辺りです。

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