生田緑地の生物多様性保全活動

萌芽更新地区の萌芽更新管理など
日時:2021/1/26(火) 10:00〜14:00 
場所 生田緑地 萌芽更新地区(A06)
参加者 岩田臣生

萌芽更新地区を萌芽更新地区と呼べる樹林にするために、2009年から、樹木の伐採やアズマネザサ刈りを繰り返してきました。
冬期ということもあって、伐り株から萌芽しているクヌギは元気なのですが、 低木層であるはずのムラサキシキブ、ヤブムラサキ、ゴンズイなどが大きく枝を広げているため、霞がかかったように隠されていました。
低木層が密集しているので、間伐することも考えましたが、その前に、ある程度、枝を刈りこんで、樹林としての状態を見てから、間伐が必要なのかを考えることにしました。
そこで、今回は、萌芽株から出ている萌芽枝のうち、特に細い萌芽枝や、混みあっていて、無い方が良いと思われる萌芽枝を伐り取る活動と、 低木層になる樹木について、樹高 2mを超えないように、また込み合っている枝を剪定する活動を行いました。

この活動中に、直径 10cmを超えていて、萌芽更新目的で伐採した方が良さそうなコナラがあることが分かりました。
また、アズマネザサ刈りの必要な場所も多々ありましたし、落葉層が厚いと思う場所もありましたので、活動が必要です。

次の写真の萌芽株は、2017年2月に伐採したクヌギです。

他の萌芽更新株の状態も、一つ一つ調べました。



直径が 10cm を超えていて、そろそろ萌芽更新目的の伐採を考えた方が良さそうな樹木もありました。

次は、2017年2月に伐採したクヌギですが、年輪からは、伐採時 47齢と判断されました。
辛うじて萌芽はしましたが、樹勢は弱いので、萌芽更新できるかどうかは疑問ですが、伐採後 4年が経過しました。






次の写真の萌芽株は、萌芽枝が剥離して、取れかかっていたのですが、細いながら新しい萌芽枝が切断面に近い所から伸び始めていました。
普通の萌芽枝の勢いはありませんが、もしかすると育ってくれるかも知れません。






さて、これらの萌芽枝が高木層を形成するようになるまでには、まだ少しの年月が必要です。
こうした活動では、イメージした目標に到達するまでの過程も楽しめるようにすることが肝心だろうと思っています。

ニワトコの葉痕は何に見えますか。

ナミテントウだろうと、茅ケ崎の岸さんに教えていただきましたが、こんな変異もありなのですね。それにしても、越冬場所から出て来るのは早過ぎではないでしょうか。

真冬だというのに、アブラムシの仲間がいました。
ゴンズイフクレアブラムシでしょうか?

アラゲキクラゲがありました。


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