生田緑地の生物多様性保全活動
ハンノキ林地区のナラ枯れコナラの伐採についての現地協議
日時:2021/1/19(火) 10:00〜11:00 
場所 生田緑地 ハンノキ林(A07)
参加者 岩田臣生、生田緑地整備事務所(山本)、指定管理者(遠藤)

ハンノキ林の木道沿いにあって、木道設置時に大枝を伐られていたコナラの大木が、見るからに、だいぶ弱ってきたので、そろそろ伐採を考えた方が良いのではないかと思っていた時に、 カシノナガキクイムシの穿孔が見つかりました。
2018年8月でした。

このことを神奈川県の担当課に報告してもらい、11月に、現地で、カシノナガキクイムシであることを確認していただき、その場の話し合いの結果、 殺菌剤を注入することになったのですが、翌夏には、ナラ枯れが始まりました。
そこで、今度は、カシナガホイホイを巻いて、羽化する個体を採集する対応をしました。

2020年に、カシナガホイホイを外した後のコナラの木肌には、粘菌が活発に活動していました。
昨年の生田緑地では、ナラ枯れが広範囲に広がったため、生田緑地のナラ枯れ対策について、数年にわたる大規模な対策を実施する必要があると思われるようになりました。

今回、今年度末に使える予算によって、木道上に倒れかかるように立っている、このコナラの大木を伐採しておこうと、生田緑地整備事務所は考えたようです。
そこで、伐採した材の置き場所と処理方法について、急遽、現地協議を求められました。
問題のコナラは、大きく、木道を壊さないように注意して伐採しなければならないため、予定されている造園業者を含めての現地協議が適切だと思いますが、 概略のイメージをつくってもらうことはできただろうと思います。

それにしても、一緒に現地を歩いて、昨年、手を入れていなかった東支谷戸の倒木、落枝、繁茂したアズマネザサには驚かされました。
ナラ枯れ対策としてのコナラの大木を伐採してもらう前に、この谷戸のアズマネザサ刈り、倒木や落枝の片付けを済ませておく必要があると思いました。

ハンノキ林地区のアズマネザサ刈りなど
日時:2021/1/19(火) 10:00〜13:00 
場所 生田緑地 ハンノキ林(A07-01)
参加者 岩田臣生、岩田芳美

現地協議終了後、合流して、1/14(木) の活動の続きを行いました。
この辺りは、モミジイチゴが繁茂していて、しがみついてきましたが、これらの枝を剪定しながら、アズマネザサ刈りを行いました。
ハンノキ林上の池には、湧水が流入している様子がありませんでした。
それでも、池からの水路の水は涸れてはいませんでした。
ただ、谷間の探勝路整備の時に掘られたと思われる中央部の水路の流れを悪くして、2007年2月に湿地化を図るために掘った水路の水を増やしたいと考えて、 今回は中央部の水路に刈ったアズマネザサなどの材を投棄しました。
昔、北部公園事務所の職員と、自然の樹木では剪定は行わないという話をしていたことを思い出しましたが、 3月には花を咲かせてくれようとしているモミジイチゴを根元で伐採してしまうことはできずに、剪定で済ませました。

寒い日でしたが、ハンノキ林に面した斜面に、メジロの群れが戯れていました。
アズマネザサの緑の中に、マンリョウ、オモトの紅い実が映えていましたが、ヒヨドリジョウゴも朱い実を残していました。
モミジイチゴの枝に巻き付いたノササゲが弾けた実を踊らせていました。









この日は整備事務所裏のヤドリギに、レンジャクの姿は見られませんでしたので、ヤドリギをよく見ましたが、実はまだ沢山残っていました。

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