生田緑地の生物多様性保全活動

旧岡本谷戸、科学館裏谷戸の水辺保全など
日時:2020/11/24(火) 9:50〜14:00 
場所 生田緑地 旧岡本谷戸、科学館裏谷戸、谷戸
参加者 岩田臣生

水田ビオトープ班では、生田緑地中央地区南側のエリアの水流、B01 野鳥の森の水流、B02 科学館裏谷戸の水流、B03 旧岡本谷戸の水流の 3 本について、年 1 回の泥上げを行っています。
野鳥の森の水流は、11/12(木) に行いました。
この日は、連休明けで青少年科学館などが休館で、天気も、時々霧雨が降ってくる曇空であったため、中央広場の来園者が少なかったので、旧岡本谷戸と科学館裏谷戸の 2 本の水流の保全活動を行いました。

旧岡本谷戸の水流に溜まった泥を掬い上げて、連続する水溜まりをつくる活動を行いましたが、染み出してくる水は極めて少なく、水流をつくりながらという保全活動にはなりませんでした。
湧水量が非常に少ないことはどうにもなりませんが、数日経ってからでも水溜まりができれば、水辺の生きものは何とか生き抜いてくれるでしょう。



飯室層の崖面から垂れてきた水が集まった水流とは別に、園路との間に水が広がりながら流れている痕跡があり、スゲ植物が育っていました。
トウカエデなどの小さな実生は抜けるものは抜いて、抜けないものは鋏で伐りました。


イロハモミジが紅葉し、ヤブムラサキが紫色の実を、ヤブランが黒い実をつけていました。



科学館裏谷戸に移動して、ここの水流に溜まった土砂を上げる活動を行いましたが、旧岡本谷戸同様、水が染み出してくれませんでした。




科学館裏谷戸の野鳥観察舎が面している水辺の保全活動を終えてから、谷戸奥に向かって左側の飯室層の露出する崖下の側溝の泥上げを行いました。
崖下の側溝に泥が溜まっていたために、崖面を滴り落ちた水が園路上に広がっていたからです。
落葉もあったので、滑り易く、危険な状態でしたので、水が側溝を流れるようにしました。




今日の活動目的である 2 ヶ所の水辺保全が済んだので、谷戸の田圃を見に行くことにしました。
今秋は上の田圃の水漏れ補修に手こずらせられましたから、11/19(木)の活動で湛水できたかどうかが気になっていました。
辺りの黄葉はまだ鮮やかではありませんでしたが、上の田圃は湛水していました。
これで、冬を迎えられます。

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