生田緑地の生物多様性保全活動

湿地地区の水辺保全とトウゴクヘラオモダカ保護の活動
日時 2020/7/13(月) 10:30〜13:00
場所 生田緑地 湿地地区、上の田圃地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美

今年は午後の活動を行っていませんので、トウゴクヘラオモダカの花を観察していません。
翌日の火曜日が雨予報だったので、この日、トウゴクヘラオモダカの生育状態を観察し、今春種子から発芽した株が密生していたので、これを間引いて、少し上流側に移植しておくつもりで 谷戸に降りました。
湿地地区に入った所で、水が涸れかけていましたので、まずは、水漏れ補修から始めました。
湿地 1 段目のいつもの場所だろうと思って行くと、マユミが倒れて、水路の上を覆っていて、その下から、水漏れの水音が響いていました。
そこで、水路上空のマユミの枝を伐り落とすと、水漏れ穴が見えました。
イネワラの用意はしていなっかったので、その辺りにあったエゴノキの枝先を伐って、これを穴に突っ込んでから、水路の泥を詰めました。
しかし、辺りの土は長雨で柔らかくなっており、この補修は直ぐに機能しなくなるだろうと思われます。
また、竹林下からの水流も、湿地に入る所で、水漏れ穴に消えていましたので、補修しました。


それから、トウゴクヘラオモダカの状態を観察すると、群生していた小さな株が自然淘汰され、数を減らしながら、大きくなって、花茎を伸ばしていました。
適度に明るい場所であれば、育って、開花・結実してくれるようです。
トウゴクヘラオモダカの中や周囲に繁茂していたチゴザサ、セリ、ミゾソバなどを抜き取り、周囲のチゴザサ、オギ、コガマ、ミゾソバ、ツリフネソウなどを刈りました。
ミゾソバの葉上に、カマキリの幼虫がいました。





次に、株が混みあっていた所から、十数株を抜いて、洗面器に入れて、湿地 1 段目の水辺に運び、植えました。
自然に散布された種子は、水流に流されるので、上流部に数株を生育させておきたいと思いました。
ここに数株生育してくれれば、リスク対策は向上します。



上の田圃地区のノカンゾウを見に行きましたが、まだ、蕾でした。
カマキリの幼虫が見られました。




帰り道、園路沿いに、ヤマユリが咲いていました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation