生田緑地の生物多様性保全活動

下の田圃地区の草刈り、萌芽更新地区周辺のセリバヒエンソウ駆除など
日時 2020/5/12(火) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 谷戸(ハンノキ林谷戸)
参加者 岩田臣生、岩田芳美


萌芽更新地区周辺地区のセリバヒエンソウ駆除
最近の天候はオカタツナミソウには良かったようで、オカタツナミソウが良く咲いています。
その中に、セリバヒエンソウが紛れ込んで咲いていました。



湿地地区(B05)、竹林下支谷戸(A08)
谷戸の湿地地区〜竹林下支谷戸の水辺の状態、動植物の状態を観察することから活動を始めました。
水はほぼ全域に広がっていて、水漏れは起こしている様子はありませんでした。
トウゴクヘラオモダカは、根茎から発芽した株からは花茎が伸び始めていました。

水辺には、シオヤトンボ、シオカラトンボ、ヤマサナエなどが観察できるようになりました。

水辺のヤマグワが紅い実をつけていました。
写真を撮ろうとしたら、葉上に、クワコ幼虫がいました。

甲虫のジョウカイボン、アオジョウカイなどが、草地に見られました。
相変わらず、コチャバネセセリなどが、ハルジオンで吸蜜していました。
雨が上がったものの、曇っていたので、アブの仲間は見られませんでした。

竹林下支谷戸には、ヤエムグラ、オヤブジラミなどが広がっていますが、そこに、ミカドガガンボがいました。

デッキに出たら、ヒメヤママユ幼虫が手摺部を歩いていました。


上の田圃地区
上の田圃には、相変わらず、カルガモがいました。
下の段の水位が少し下がっているように見えましたが、明後日の活動時にみることにしました。
田圃を眺めながら通過しようとしたら、「ドスッ」と音がしたので見ると、アオダイショウが逃げていくところでした。

下の田圃地区
下の田圃に着きました。
木道端に、シオヤトンボ♂がいました。
田圃の畦に繁茂しているヒメシダにぶら下がるように、ヤマサナエが止まっていました。
水面の上空には、シオカラトンボとクロスジギンヤンマが飛んでいました。
クロスジギンヤンマは畦付近のヨシに止まろうとしているのに、シオカラトンボが追い払っているように見えました。

この日は、木道の田圃側の草地と田圃周囲に育っていたヨシを刈りました。
晴れてきて、気温が高く、日当たりが良い場所の活動は辛くなってきました。
ヨシなどのイネ科植物を、大鎌で刈りましたが、片付けまではできませんでした。
オオミゾソバは、これから成長するはずなので、隠してくれるだろうと思います。
木道の反対側は、ノイバラ刈りを始めたところで止めて、日陰で休憩しました。








帰り道、上の田圃付近の木道の手摺に、シオヤトンボ♀がいました。

一休みした梅畑広場の手摺には、ニホンカナヘビがいました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation