生田緑地の生物多様性保全活動

ヨシ刈り
日時 2020/3/26(木) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地ヨシ原地区 B08
参加者 岩田臣生、岩田芳美、北川英樹、鈴木潤三、田村成美

谷戸の末端のヨシ原地区(B08)の植生管理活動を始めたのは 2007 年 2月でした。
当時、生田緑地を管理していた北部公園事務所に対して、隣接町会から、枯れたヨシなどが危険なので刈って欲しいという要望が出されたことから、 水田ビオトープ班と北部公園事務所とで話し合い、水田ビオトープ班が当該地区の自然を調査し、管理することにしました。
ヨシ刈りの時期については、当初 11 月に行っていたのですが、冬鳥が隠れる場所が欲しいので、春まで刈らずにおいてほしいという野鳥班からの要望を受けて、ヨシ刈りは春の行事にしました。
刈ったヨシは谷壁斜面側の目立たない場所に積んでいたのですが、なかなか腐朽することなく、次第に高くなってしまいました。
そこで、今回は、刈り取って積むのは止めて、できるだけ短く切り刻んで、辺りに撒き散らすことにしました。
土地は、長靴がズブズブ潜る湿地が大半なので、足場を確保する意味でも足元にあった方が動き易くて良いのです。
植生管理計画としては、ヨシ原としているので、撒き散らすことに問題はないと思います。
実際、ヨシが密生する中に生育してきた植物は、カラスウリ、フジ、クズなどでした。
南側には、カサスゲが生育し、一時期、ヒメシロネも見られましたが、高茎植物が繁茂してしまうと、ヒメシロネは負けてしまいます。
今回は、水田ビオトープ班としての活動は初めてのメンバーも加えて 5 人で、ヨシの茂みを刈ることにしました。

谷戸に降りて、現地に向かう途中、野鳥班の平賀さんに出会い、情報交換を行いました。


ヨシ原に生えたヤマザクラは大きくなって、満開になっていました。

ヨシ刈りを始めました。

今まで、刈ったヨシを積んできた山を崩して、通路になっている所に広げる活動も始めたのですが、下の方まで腐っておらず、ヨシ刈りを優先すべきと考えて、途中ながら止めました。

今までは鎌で刈っていたのですが、今回は刈込鋏で切り刻むことを試しました。
枯れヨシは硬く、腕力が必要になるため、タフな活動となりました。








縁辺部に、グシャグシャに潰された枯れヨシがあって、その辺りを残してしまいましたが、基本的には刈り終えました。

ヨシ原の縁辺部には、カキドウシが咲き始めていました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation