生田緑地の生物多様性保全活動

大径木等の伐採についての現地会議
日時 2019/12/9(月) 10:00〜12:00 
場所 東口ビジターセンター〜菖蒲池南〜科学館裏〜岡本太郎美術館〜梅園〜クスノキの辻〜菖蒲池北
参加者 生田緑地整備事務所(箕輪、長澤、山本)、指定管理者(遠藤)、造園業者、
    自然環境保全管理会議副会長・市民部会事務局・水田ビオトープ班 岩田臣生
    事務局(岩田芳美)、植物班(佐藤登喜子、吉留憲子)、シダ植物班(大貫はるみ、田村成美)

12/3(火) の自然会議において、生田緑地整備事務所から提出された「大径木及び傾斜地樹木の更新について」の内容について現地での会議が必要との意見を出しました。
この現地会議を植物班、シダ植物班の参加を得て、開催しました。
植生管理区分(A20)は、東口から丸見えのアオキの純林であったことから、2008/11/30 の市民部会によって、アオキを除伐した地区です。
北向きの急斜面で、シダしか生えてこないため、落葉広葉樹林の育成ができていませんでした。
今年の台風によって縁辺部にあった数本の大径木が根返りを起こしたり、倒れかかったりしていますので、これらを伐採して、斜面裾部に積むことに合意しました。
また、斜面下園路沿いのスギも伐採してよいとしました。



(A20)地区と(A19)地区の四阿との間の枯れかけているヤマザクラは伐採可としました。



科学館裏の外来種チャンチンは伐採することとしました。


科学館裏の斜面のコナラの枝が科学館に届きそうになっていることから、伐採することで合意しました。


科学館裏のニリンソウが生育していた辺りに倒木があったので、これは撤去することにしました。


サガミラン生育地付近に、ヤマハンノキ?が 2 本枯れていましたので、これは伐採することで合意しました。



黄葉するメタセコイアの林を抜けて、奥の池付近に向かいました。


奥の池南側の斜面にあって、園路に向かって伸びたり、大枝を伸ばしたりしている大径木の伐採について、合意しました。

慰霊碑付近にあったマテバシイは景観上好ましくないため伐採することに合意しました。


岡本太郎美術館の階段前に大枝を伸ばしている大径木の伐採については、建設時に意識的に残したものであることから、今、急いで伐採を決めるべきではないとしました。
階段南側のハリギリの伐採については、強く反対する理由は持っていませんでした。


梅園地区の外周の樹木については、植栽か否かを問わず、梅園を明るくするために伐採することに合意しました。



中央広場へ降りる園路からは、台風15号で根返りした大木の伐り株が見られ、辺りには、大きなギャップができていました。
来年から 4 年間ぐらいは更新管理が必要になると思いました。



菖蒲池北側の中央園路に面した崖面から園路を覆うように大枝を伸ばしている樹木の伐採については、株立ちのイヌザクラだけは現状のまま残す事、その他は伐採してもよいことで合意しました。


東口から桝形山への登り口の園路上を跨いでいるコナラは伐採することで合意しました。


中央広場北側雑木林の頂部、民家園の民家周りに工事用車両進入路を築造することについて合意しました。


今回の現地会議で合議した事項をマップに表示したものが、次図です。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation