生田緑地の生物多様性保全

奥の池の管理計画協議
日時 2018/11/5(月) 10:00〜10:40 晴
場所 生田緑地 奥の池地区
参加者 榎本(生田緑地の谷戸とホトケドジョウを守る会代表)
    生田緑地整備事務所(磯部、矢口)、指定管理者(越智、遠藤)
    自然環境保全管理会議副会長(岩田)、かわさき自然調査団(岩田)

奥の池の水質改善について、生田緑地マネジメント会議自然環境保全管理会議において検討を行っています。
「やって、みて、考える」ために、先ず、10/19(金)に、内水面試験場の勝呂専門研究員にお会いして相談しました。
今回は、奥の池保護池のホトケドジョウ保護・調査を行っている「生田緑地の谷戸とホトケドジョウを守る会」代表の榎本さんと現地で意見交換を行い、 第一ステップについての基本的な合意が得られました。
これについてはプログラムとして整理し、自然環境保全管理会議会員全員の同意を得てから実施していきたいと考えています。



旧岡本谷戸の水流の保全活動
日時 2018/11/5(月) 10:40〜12:40 晴
場所 旧岡本谷戸の水辺
参加者 岩田臣生、岩田芳美

2008年4月に大径木の伐採材が水流を埋めるように捨てられていたことから保全活動の必要性を感じて、倒木や落枝の片付け、アズマネザサ刈りなどを行い、 2014 年からは年 1 回程度の保全活動をするようにしています。
植生管理計画としては、目標植生はスジグロボタルの棲息環境を保全することとして、水流および水辺のスゲ植物の生育を保全する活動を行っています。
水流の保全方法は、倒木や落枝を泥で埋め込むようにした堰をつくって、階段状に水溜まりを連ねる水流づくりで、溜まった泥をスコップやジョレンで畔に上げる活動が主です。
繰り返してきた作業の効果が現れて、(この日は)水は殆ど流れていないものの、階段状の水溜まりの形は明瞭でした。
溜まった泥を上げる活動のほか、アズマネザサ刈りやキヅタ剥ぎも行いました。
細い水流にはヤマサナエと思われる様々な齢のヤゴが見つかりました。
スゲ植物などが繁茂する湿地の中の細い水流はヤマサナエの棲息環境になっています。

今まで辺りを優占していたミヤマシラスゲは減少して、シラコスゲ?が繁茂していました。

湿地にはトウカエデなど多数の実生が生えていましたが、水辺としては良い状態に保全できていると感じました。
周囲の樹木にはノササゲが絡みついていて、紫色の実が秋の陽光を受けて輝いていました。
また、あちこちの草の葉にはトホシテントウの幼虫がいました。このまま越冬するようです。

参照:旧岡本谷戸地区 B03 の植生管理計画

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation