上の田圃地区の水流沿いの斜面の裾刈り (水田ビオトープ班) 日時 2018/3/6(火) 10:30〜16:00 曇時々晴 場所 生田緑地 上の田圃地区 B06 参加者 岩田臣生 生田緑地の谷戸に再生した田圃ではアズマヒキガエルの蛙合戦が始まっていました。 ここは冬期湛水とすることでアズマヒキガエルの繁殖場所になりました。 この日(3/6)から、二十四節気では「啓蟄(けいちつ)」になります。 それに合わせたように、アズマヒキガエルが 30〜40 匹が集まっていました。 午後の活動では水流に次々と現れた 10 匹ほどを確認していますから、今年集まったアズマヒキガエルは 50 匹を超えるかも知れません。 少し濁った田圃の水底には卵塊も確認できましたが、蛙合戦の激しさを物語るように乱れていました。 既にペアになっているところに、更にオスが抱きつく光景もあちこちで見られ、抱きつかれて苦しそうに見えるメスもいました。 前日の暖気と風雨をきっかけに始まったのではないかと思いますが、早春の自然のイベントに立ち会えた思いで、気持ちが高ぶりました。 上の田圃下の草地には、1年前に浅い水路を掘りましたが、これは夏の間に消えていました。 ところが、先日の降雨後に観察した時には、この部分に小さな流れができていました。 この部分に上の田圃から流れ出た水を流して連続する浅い水溜まりをつくりたいと考えています。 ジョレンで柔らかくなった地面を削るようにして、1年前と同様に小さな水流をつくりましたが、途中、直径 6〜7 cmの穴がいくつも開いていたので、それは長靴で踏み潰して流れはつなげておきました。 前日(3/5)の降雨によって、今のところは十分な水量がありますから暫くは水路の状態を保てるでしょう。 田圃の傍(はた)に座っていると日差しは春のようで、アズマヒキガエルの声を聴きながら、のんびりお弁当を食べました。 午後は、上の田圃が接している水流沿いの斜面の裾刈りを行いました。 この活動も久し振りだったので、始めてみると、しっかりヤブになっていたことに気づかされました。 同時に、流れの中に泥が溜まっていることも分かりました。次回は泥上げもしなければならないと思いました。 流れに入って斜面の裾刈りをしていると、足元からもアズマヒキガエルの声が聞こえ、岸を這い登っている個体もいました。 田圃に面した部分は刈り終えましたが、まだ刈るべき範囲は残っています。 刈ったアズマネザサは岸に置いたままです。 しかし、流石に疲れてきたので今日の活動は終わることにしました。 生田緑地整備事務所に戻ると、ヒレンジャクが来ていました。 ヤドリギの実を食べていました。 丁度、ヤドリギの実の入った糞をするところも観察できました。
かわさき自然調査団の活動
|