谷戸の水辺の水の管理、カナムグラ刈りなど
日時 2017/7/20(木) 10:00〜12:00 晴 場所 生田緑地 湿地、上の田圃、下の田圃 参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美 雨の降らない梅雨が明けて、恐怖の夏がやってきました。 一昨日の雨で水辺が荒らされたかと思っていましたが、谷戸に降りても、大雨が降った形跡がありませんでした。 ハンノキ林内の流れは、さらに細くなって、今夏も涸れる水流が出ることを感じさせる状態でした。 活動は、まず、ハンノキ林下の湿地の水の状態観察から始めました。 湿地一段目の繁茂した草をかき分けていきましたが、ハンノキ林を出てきた弱弱しい水流は、湿地に入って直ぐに水漏れ穴に消えていて、一段目には水が流れていませんでした。 アキノタムラソウが咲いていました。 この穴は塞ぎましたが、流れてくる水の量が余りにも少ないために、それ以上の状態は確認しようもありませんでしたので、2段目の状態確認に移りました。 2段目には、竹林側からも水を引いていたのですが、これも流量は極めて少なく、2段目に入って中ほどで、水面は消えていました。 水漏れ穴があって、そこに消えるというのではなく、2段目を潤しきれずに消えたという状態でした。 当然、3段目は全域が乾いていました。 もはや、私たちにできる活動は無いと判断し、上の田圃に移動しました。 上の田圃の上の段は無事湛水されていましたが、下の段の水面は端の方に残るのみでした。 下の段の土嚢堰の下から、微かな滲み出しを確認できましたので、この水漏れはイネワラで止めました。 シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、 ショウジョウトンボが来ていました。 田圃の水漏れ穴は塞いでも、田圃への導水路部分の水が止まっていましたので、導水路の土嚢堰のシートを外して、土嚢を積み直しましたが、沢からの水が余りにも少なく、流れになりません。 僅かに浸み出した水溜まりに、ホトケドジョウが集まっていました。 今回は我慢しましたが、状況を見て、沢の取水部に手を入れさせてもらはなければならないと思いながら、下の田圃に移動しました。 谷戸のノカンゾウが咲き始めました。 これも、暑さの中のカナムグラ刈りで救出できたものです。 下の田圃は別世界でした。 水は音を立てて、土嚢堰の上を越えて流れていました。 この違いは尋常ではないので、隣接住宅地からの雨水排水が土管によって供給されているのではないか?と想像してしまいました。 とりあえず、下の田圃の水は心配ないので、木道沿いのヨシやカナムグラを刈ることにしました。 2ヶ月後のオオミゾソバやツリフネソウの咲く景観をイメージしての活動ですが、 日当たりの暑さは応えました。 ツマグロヒョウモン♀が何かを探すように飛んでいました。
かわさき自然調査団の活動
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