生田緑地の生物多様性保全活動、

田圃の水漏れ穴塞ぎ、カナムグラ刈りなど

日時 2017/6/22(木) 10:00〜12:00 曇
場所 生田緑地 上の田圃、下の田圃、湿地
参加者 岩田臣生、岩田芳美、田村成美

上の田圃の下の段
谷戸に再生した田圃は、水漏れ穴を塞ぐ活動を繰り返すことで、辛うじて水面を維持しています。
水辺の多様な生物の棲息のためには、不可欠の活動になっています。
この日は、土嚢堰の近くに 3つの穴が開いていて、水漏れを起こしていました。
土嚢を一旦外してから置き直し、穴にはイネワラと泥を詰めて塞ぎました。


近くの木道下に、キアシナガバチが懸命に巣をつくっていました。


下の田圃
下の田圃も土嚢堰の脇に穴が開いていましたので補修しました。

ヤマサナエが来ていました。


大都市の市街地の中の都市公園でありながら、生田緑地には、神奈川県内の僅かの地区でしか見られなくなった植物も残っています。
私たちは、そのうちの一つ、神奈川県絶滅危惧IA類でもある植物を再生、保護するために、谷戸の水辺・湿地環境の再生・保全を 2004年11月から行ってきました。
その植物がなかなか発芽してこないので、管理に問題があって消えてしまったのだとしたらどうしようと気を揉んでいました。
近年、ゼフィルス目的で立ち入って、辺り構わず踏み荒らす輩が出没するため、植物に限らず、水辺の生物の棲息を心配しています。
この日、問題の湿地を調べて、20超の発芽を確認することができて、ひとまず安心しました。

帰り道、ピクニック広場にはトモエソウが咲いていました。


西口のトイレには、スカシエダシャクがいました。
自然分布が、本州では関東以西ということで、生田緑地でも珍しい蛾だと思います。



モニ1000生田緑地 ホタル調査

日時 2017/6/22(木) 19:15〜20:40 曇、無風、21〜20℃
場所 生田緑地ホタルの国
参加者 岩田臣生

前日(6/21)は強い風雨であったため、ホタルも叩き落とされたのではないかと心配され、どのぐらい減ってしまったかが気になって、ホタル調査を行いました。
減少幅は大きくはなく、ホタルの出現数は、53でした。
そして、ハンノキ林や下の田圃の東側では、群飛・発光も観察され、ホタル観察は楽しめたと思います。
入国者は 500人ほどと思われますが、ホタルが観賞者の手に降りる光景が数ヶ所で見られました。


月日 A1)ハンノキ林 A2)竹林    A3)湿地    A4)畑     A5)梅畑    A6)ホタルの里 合計 天候 始終
気温℃
6/20(火) 24 (20:08) 2 (19:47, 8:25) 9 (19:47) 4 (20:00) 2 (19:59) 20 (19:58) 61 曇、無風
月齢25.3
24/21
6/22(木) 22 (19:52) 1 (19:29, 19:44, 19:53) 7 (19:53, 20:10) 2 (19:42) 1 (19:58) 20 (19:40) 53 曇、無風
月齢27.3
21/20


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