生田緑地の生物多様性保全活動

カサスゲ、ヨシ、アズマネザサなどの刈り取り
日時 2017/3/23(木) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 ヨシ原〜下の田圃
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、山下淳也(高3)

ヨシ原地区のカサスゲの枯れた地上部を刈り取りました。
カサスゲは繊維が丈夫で、枯れた葉が新葉の生育、開花の邪魔になると考え、少し遅くなりましたが、刈る活動を行いました。
枯れカサスゲに閉じ込められていたわけではないでしょうが、刈った中からキタテハが飛び出してきました。

カサスゲの原は、カタツムリの越冬場所としては適しているようで、ヒダリマキマイマイがいました。

カサスゲを刈ると、下には様々な草の芽が、春を待っていました。
増えて欲しい種もあれば、もう出ているのかとがっかりしてしまう種もありました。


カサスゲの繁茂の勢いが失せたのか、それとも、刈り慣れたのか、昔に比べて短時間で刈ったように感じました。
ヨシ原のカサスゲを刈り終えてから、木道の反対側、更に、下の田圃に向けて、木道沿い、水路沿いのヨシ、アズマネザサなどを刈りました。
今まで、気がつきませんでしたが、サネカズラが繁茂していました。


木道を挟んで、下の田圃の反対側の樹林は、放棄水田に自然に形成された樹林です。
この樹林内の常緑樹を伐採し、アズマネザサを除伐したことで、飛翔空間ができたためと思いますが、ここを飛ぶゲンジボタルが見られるようになりました。
ゲンジボタルにとっては、日中、休んでいられる暗い樹林があれば好都合なのだろうと思います。
この林床のアズマネザサ刈りは更に進め、田圃跡の湿地化など、多様な環境づくりを考えたいと思います。

21日の降雨の結果だと思いますが、帰り道、上の田圃下につくりつつある水辺には水が溜まり、流れていました。
しかし、上の田圃の下の段は、水が減っていて、干上がりそうに見えました。
これから、アズマヒキガエルの卵が孵化するのに、水が少なくなっているのは心配だと、水漏れ穴(アメリカザリガニ)を塞ぐと言い出して、いくつかの穴を塞いでくれました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation