生田緑地の生物多様性保全

湿地再生地の水の管理
日時 2009/8/22(土) 10:30〜13:00 晴
場所 生田緑地の谷戸
参加 岩田臣生、岩田芳美、尾形達也、毛部川弘行、徳江義宏

はじめに、ヨシ原までゆっくり観察しながら歩き、状況を把握してもらいました。
夏の湿地の植物の成長は著しく、水面が悉く覆われてしまっていました。 しかも、湧水の流量は半減し、殆どの止水域が涸れてしまいました。
そこで、僅かになった湧水をできるだけ活かすための手入れをすることにしました。
この日は湿地再生地の水域を覆っていたヨシやミゾソバなどを刈り、水面を開放しました。 既に、一番上の段につくった水域は水が涸れていましたので、澪筋をつけ、水が流れ込むように積もった土砂を移動しました。 水が少しずつ入り始めましたが、溜まるまでには時間がかかりそうです。

2段目に落ちた水は、春につくった浅い田圃状の水域に水を湛えていましたが、その先は消えていました。 落ち込みのところで逃げていることが度々ありましたので、まずはその辺を塞ぐことを試してみました。 水量が極めて少ないのでその先は次回以降の活動でみていくことにします。

3段目は末端になる池と畦際には水がありましたが、他のところは湿っているという程度になっていました。 ここも覆い被さっていたチゴザサ、ミゾソバなどを刈り、澪筋をつけました。

暑さも厳しく、流れ込む水が少ないことから、この日の活動を終えることにしました。 参加者の記念写真です。全身が汗と泥水でグッショリ濡れています。

この日であった生き物たちです。
湿地の中の木杭の上にカナヘビがいました アゲハモドキが林縁の木陰の草にいました ヒメシロネがカラスウリやカナムグラなどに覆われていました マント植物を剥がすとミズタマソウが現れました

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation