生田緑地の谷戸の保全活動

田圃の水の管理、草刈りなど
日時 2007/8/29(水)11:30〜15:00 曇
場所 生田緑地
参加者 岩田芳美・臣生

生田緑地の雑木林の適切な更新のために、生田緑地のクヌギやコナラのドングリから苗木を育てておく必要があります。
このための苗畑をつくる事が懸案でしたが、戸隠不動尊跡付近にあった住宅の跡地につくることで、2006年4月には北部公園事務所と合意していました。
しかし、跡地には瓦礫などが埋められ、固く転圧されており、そのままでは耕すことも不可能でした。
いろいろ検討してきましたが、押し沼峠の工事によって得られた土を運び入れて、30cm程度の厚さに盛ることになり、その土の搬入が実施されました。


久しぶりに天気が崩れて、昨夜は雷雨、今日は曇で気温もいくらか低そうだということで、草刈り、水の管理、動植物観察調査などの目的で谷戸に入りました。
下の田圃の稲は8月の猛暑で何とか実りつつあります。根元に広がっているコナギは益々元気に花を咲かせています。シオカラトンボが産卵しています。オオスズメバチが1頭、田圃の周囲を離れようとしません。蚊(か)が集まってきて、服の上から刺してきます。
畔の草刈りを済ませました。隣のクワイ畑にはアメリカセンダングサ、チゴザサなどが、クワイの葉が見えないぐらいに生い茂っています。草刈りぐらいしてあげたいと思いながら、自分たちのフィールドだけでもカバーしきれていない段階では手が出せません。

上の田圃の周囲ではジュズダマ、イノコヅチ、ヤマグワなどが勢力を伸ばしていました。 1mの高さに繁茂した部分を中心に草刈りをしました。
畦(あぜ)には、様々な草が繁茂し、柔らかくなっています。 崩れて、水が流れだしているところは1箇所でした。

昨年の脱穀の後、掃き集めた籾などを捨てておいたところで、稲が実っていました。今まで気がつかなかったのが不思議です。


湿地の草も繁茂著しく、水が周囲に滲み出してしまって、水路部分は2段目に入ったところで水が消えていました。
この日はとりあえず、1段目の水路を覆っていた草を刈って水路が見えるようにしました。 この対策は難しそうです。

またしても、木道に接した部分の斜面のツリフネソウが刈られていました。誰の仕業かは推測できますが、証拠がありません。


ダイミョウセセリ ヤマトシジミ イナゴ ヤゴの羽化殻 センニンソウ ヘクソカズラ

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