生田緑地の谷戸の自然保全活動



日時 7月27日(火) 12:00〜12:10 晴 
場所 生田緑地
参加 岩田臣生

作業の予定はないが、気になって、ついつい足が向いてしまう。7月下旬だというのに、ホトトギスの声が聞こえてくる。
写真は右上は7月27日の田圃、右中は田圃周辺
ゲンジボタルの棲息地が荒らされてしまった!
次の写真は、ホタルの里の奥、枡形山山頂下の谷戸との合流部である。ホタルの里のゲンジボタルが一番多く出現する場所である。
ここのホタルは、6月中〜下旬に、その神秘的な光の舞を見せてくれる。
成虫の期間は僅かに3〜4日間であり、その間に、コケに産卵する。卵は30〜40日で孵化し、幼虫となって水中生活に移る。...と聞いている。
確かに、生田緑地のホタルが谷戸の何処で産卵し、幼虫がどこで生育し、どこで蛹化するかということは確認されていない。 しかし、成虫から成虫というサイクルの中で、陸域と水域との移動はあっても、草刈りされてしまったホタルの棲息地     その生活域を大きく移動させるとは考え難い。 ホタルが多く発生している場所を中心に余り広くない範囲で生活しているものと思われる。
にも拘らず、この光景はどうしたことだろうか。茶色の部分は、誰かによって草刈りされてしまった枯れ草の原である。 刈られた草が散乱し、強い日差しに照りつけられて、地面は乾いていた。草が生い茂っていれば、地表面の温度上昇も抑えられ、乾燥も防げるのに...。
田圃通信第04-17号の7月11日の記録でお知らせした笹刈りの斜面は、右3番目の写真の右側に続く斜面である。
年々減少しているホタルを増やすための対策を考えようとしている矢先の出来事でもある。
ホタルの里のホタルは、どうなるのだろうか。
帰り路、谷間の探勝路の木道で、ゴマダラチョウに出 会った。怒りを和らげてくれる嬉しい出会いである。
右の写真は谷間の探勝路で遊ぶゴマダラチョウ


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation