生田緑地の谷戸の自然保全活動



日時 7月11日(日) 10:00〜12:00 晴のち雷雨
場所 生田緑地下の田圃
参加 岩田臣生、岩田芳美、美馬咲子

田圃への道の土中で、蛾グループの野澤さんに会う。カメラのファインダーを通して、ジッと虫を眺めている。すっかり百姓姿が似合う様になったと言われつつ、土手の草刈りを始める。
田起し作業に参加しながら田植えには参加できなかった美馬さんが参加してくれた。田植え後の田圃に入るのは2度目である。田圃の中の草取りは美馬さんに任せることにした。 岩田(芳)は畦の草刈り、私は土手の草刈りをする。
土手には一面にヤブガラシが繁茂しており、その下の草や笹が枯れ、表土が崩れ易くなっている。沢には土が溜まっている。
イネに、またヤゴの脱け殻。イトトンボ(1)、オオシオカラトンボ(♂3、♀1)、シオカラトンボ(♂1)、赤トンボ(1)が照りつける日差しの中を飛んでいる。赤トンボは田圃では初確認である。ナツアカネだろうか。
バッタ類の幼生がたくさんイネにたかっている。
既に薄緑色に体色を変えているカエルもいる。尾がなくなれば、田圃から出て行くだろう。
沢の水が極端に少なくなっている。このため、田圃から沢に、水が逆流している。堰を調整したが、暫くすると、とんでもない所から水が飛び出してくる。両脇の土が柔らかいのだ。応急処置のみ施して、対策は次回に持ち越しとした。沢の水温は19℃、田圃の水温は26℃であった。
池への流れも止まっている。取水口に様子を見に行くと、芝生広場下斜面の笹が刈られており、刈られた笹が放置されている。この笹藪があったから、芝生広場から降りてくる人がいなかったのに、どうなるのだろうか。この下の湿地が、生田緑地で一番のホタルの出現地である。今年、ホタルの出現数が少なかったのは工事のせいだと言う人もいる。自然界の盛衰を短兵急に論じるのは止めた方がいいが、そんな時に、こんな事を誰がやったのだろうか。笹刈りは楽な仕事ではないから、悪意でやったとは思えないが、...。 ついでながら、刈ったササを放置しておくと、林床植物を枯らしてしまうことにもなる。誰かは不明だが、とんでもない輩である。
雷が鳴って、雲行きが怪しくなったところで、作業を止める。

写真は7月11日の田圃作業の様子。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation