生田緑地の谷戸の自然保全活動


田圃管理
日時 2004年6月20日(日) 10:00〜11:30 晴
場所 生田緑地下の田圃
参加者 岩田臣生

 谷間の探勝路に降りた所で、犬を放して散歩している夫婦に出会った。生田緑地では禁止されているということは認識している様で、一言注意したら、直ぐに繋いでくれた。
 ホタルの里の田圃の少し手前に、草の繁った沼地状のところがあるのだが、そこでは、お父さんが泥に足を突っ込んで「メダカを獲っている」と言う。 子ども二人が木道から「早く、獲ってよ」と叫んでいる。 網と小さなバケツを用意しているので、メダカではないこと、ホトケドジョウは持ち帰っても、飼育は難しいこと、絶滅が危惧されている魚であること、 そして生田緑地では動植物の採集は禁止されていることを話した。
 次が最悪である。畦にあるものを見て愕然とした。戸隠不動入口にはトイレがないのだ。今まで、枡形山山頂まで歩けばいいと思っていたのだが、ホタル見物の人のことを忘れていた。 腹の具合が悪かったのだろう。草刈りもしてあったし、上のマンションの灯が役立ったのだろう。ホタルの季節だけは、簡易トイレでもあったらと思うのだが。
 さて、田圃ではトンボが出迎えてくれた。オオシオカラトンボ♂2♀2はしきりに産卵中である。シオカラトンボ♂1は、クロスジギンヤンマ1と縄張り争いでもしているのだろうか、体をぶつける様にして、田圃の上から追い払い、自分だけになったところで、おもむろに木道の縁に留まって休んでいる。ショウジョウトンボ1は、鮮やかな紅色を輝かせながら、飛び回っては、ヨシの先に留まる。
 稲は順調に育っている様だ。株間の草も育っている。気にはなるが、もう暫く、田圃に入るわけにはいかないだろう。
 オタマジャクシが呼吸の度に、水底と水面を行き来する。まるで風船玉の様である。
 ホトケドジョウは、1〜6cmと大きさも様々である。今日は活性が高い。
 アメンボが水面に遊んでいる。
木道の反対側の水路に水が流れていない。ホタルの季節に入りたくはなかったが、取水口の様子を見に行った。 土嚢の下から水が流れ出していて、溜まりの水深が足りない。落葉と石を隙間に詰めて、少し水位をあげてやると、水路側に水が流れ出した。 堰の溜まりには、カワニナ、ホトケドジョウがいた。落葉の下にはサワガニがいた。
この日、10〜12時に生田緑地自然観察会(昆虫)が行われたのだが、その最中に、ガガンボモドキが2匹採集されたという。 丁度今頃が、ガガンボモドキの発生時期なのだろう。暫し、この不人気昆虫の話題が飛び交いそうである。
生田緑地観察会<昆虫>




皆でできる自然調査<ホトケドジョウ>研修会
日時 2004年6月20日(日) 13:30〜15:30 晴
場所 生田緑地
講師 勝呂尚之(神奈川県内水面試験場)
参加者 岩田臣生、岩田芳美


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation