生田緑地の谷戸の自然保全活動




田圃再生 4
日時 2004年4月21日(水) 13:00〜16:00 晴
場所 生田緑地
参加者 岩田臣生

生田緑地のホタルの里に通いだして気がついたことがあります。谷間の探勝路〜ホタルの里で出会う人達は3割ぐらいの割合で挨拶を交わします。 「おはようございます」、「こんにちは」、...。山で人に出会った時にも挨拶を交わしますが、少し違う雰囲気があります。どちらかと言えば、ご近所付き合いの挨拶に近い感じなのです。 生田緑地を好きな人達のコミュニティが生まれつつある様な...。
 今日、田圃で出迎えてくれたのは、シオヤトンボの♂と♀でした。4・程の開放水面に惹かれたのでしょうか。水面に浮いた竹竿に止まったり、2匹で戯れたり。アメンボも水面を走っています。田圃づくりが急かされます。
 水面に虫の死骸がいくつか見られました。手をつけると水温がかなり高くなっています。草の根取りが済んでから水を入れるつもりでしたが、少しずつ入れていくことにしました。
 FIT(地面スレスレを飛ぶ虫を採集するトラップ)にかかった虫の回収作業のため、田圃を留守にした間に、植物班班長の吉田さんと副班長の佐藤さんが来て、待っていてくれました。だいぶ、お待たせしてしまったかも知れません。早速、現地を見て戴きました。
 気にしていたシダは、ヒメシダで、生田緑地の谷戸の沼地状の場所に普通に見られるシダでした。確かに、最初に発見した時は、区域も限られて、透き通る様な薄緑色で、本当に綺麗なシダだったのですが、今日は、もう、かなり広い範囲に繁茂しています。
 問題のイネ科らしい植物は、新たな芽が出て、繁ってきてから判断しようということになりました。隣接地にも広がっていますし、勿論、貴重稀少な植物ではないということです。
 ヒメシロネの群落は、別の場所であるということも教えて戴きました。
 吉田さん、佐藤さん、有り難うございました。これからも、時々、植物チェックをお願いします。どんな雑草(?)が生えてくるか、楽しみ(?)です。
 作業しながら、時々、クモの採集もしましたが、最初に現地に入った時に比べると随分少なくなってしまった様に感じます。逃げ方も素早くなった様な気がします。6種類ぐらいが採集できました。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation