里山の自然学校2023
第02回《田植え》

【2023/5/28 更新】

日時 2023年 5月28日(日) 10:00〜15:00 曇後晴
場所 生田緑地 市民活動室、生田緑地
参加(里山の自然学校 3年生)久保田あかり
  (里山の自然学校 2年生)安達湊都、伊藤奏人
  (里山の自然学校 1年生)岩見南翔、早稲田壮真、佐々木和花、佐野詩織
      坂本慶悟、杉下睦樹、ハラテックレオナルド翔太、山根浩敬
                         11 名(1人欠席)
卒業生サポーター 小野寺花柑
応援(里山の自然学校チーム)伊澤高行、冨田健斗
応援(里山倶楽部チーム)東 陽一、岩渕裕輝、加登勇司
応援(水辺チーム)上路ナオ子、田村成美、政野祐一
事務局・講師 岩田臣生
                      合計 21 名

4月に種籾を購入して、浸種し、10枚の育苗箱に播種して、マンションのベランダで育ててきた苗を車に積んで、生田緑地に運んで来ました。
今年は、暴風の日が数回あり、ビニール・トンネルが吹き飛ばされて、苗が風に弄ばれて、育苗箱には傷んだ苗も多く見られましたが、田植えは可能です。
田植えの日は、個人的には、辛い苗づくりから解放される日でもあります。

生田緑地整備事務所裏に運んだ苗には水を撒いて、土を充分に湿らせました。
育苗箱から苗を外す際は、育苗箱の下に出ている根をできるだけ切らずに行って、苗に与えるダメージは小さくした方が良いと思います。
取り出した苗は、伊達巻状に巻いて、バケツに入れて、田圃まで運びます。
バケツが足りない分は、半分に切って、雑のう袋に入れて運ぶことにしました。

例年、苗は子どもたちが少しずつ運んでいましたが、今年は応援参加の皆さんが運んでしまっていたので、子どもたちは手ぶらで谷戸に降りました。
お弁当が入ったリュックなどの荷物は、樹林になりつつあるヒメコウゾなどの樹下にシートを敷いて、そこに置きました。

(上の田圃の下の段)
子どもたちは、裸足になって、上の田圃の下の段に入って、田植えの目印テープに沿って並んでもらいました。
足の怪我のために田圃に入れない子が一人いましたので、10人が一列に並びました。
今年の参加者は泥田に入ることを嫌がることなく、並ぶ間隔の調整を済ませた後は、一つ一つ確認しながら苗を植えていきました。
ただ、水を落とすのが間に合っておらず、北端の方は水深が深くて、田植えが難しかったため、水田ビオトープ班のメンバーには、並行して、水位を下げる活動を行ってもらいました。
植える苗は適当量を洗面器に入れておいて、植える時に、植える苗数本を取って、植えてもらうようにしています。
列に並んだ皆が植え終わったら、立ち上がって、一歩下がり、自分が立っていた場所の足跡を埋めて、平らにしてもらい、目印テープを 30cm移動します。
それから、移動した目印位置に苗を植えます。
この繰り返しになりますので、数列の田植えが済んで、後は繰り返していけばいいという状態になったところで、応援参加の数人は上の段の田植えにとりかかりました。






















田植えをしながら、水中に、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ、ホトケドジョウ、トンボのヤゴ、アメリカザリガニなどを見つけました。
勿論、アメリカザリガニは駆除しました。
外周の畦から1mの範囲は植えないように伝えたら、植える場所が無くなったという不満が聞こえてきたので、深いけれども、下の田圃の田植えをするかと聞いたら、 行く!と叫んで、全員が苗の入った洗面器を持って、下の田圃に移動しました。

(上の田圃の上の段)
上の田圃の上の段の田植えは、応援参加の大人たちに任せることにしました。


(下の田圃)
下の田圃は深いので、何処から入るかが問題ですが、排水堰の近くから、一人ずつ入っていきました。
そこから田植えの目印テープの前まで歩いて、一列に並ぶまでには、少し時間がかかりました。
一人は足の怪我をしているために、田圃には入らないという参加でしたが、残る 10人全員が入って、一列に並んで、田植えを始めました。
















下の田圃には、オオシオカラトンボ(オス)がいました。
子どもたちが田植えをしている時には、クロスジギンヤンマとシオカラトンボが縄張りを争って、飛んでいました。


下の田圃も、上の田圃も、田植えを終えました。




皆、田圃から上がって、手足を洗いました。
生田緑地整備事務所裏に戻ってから、水道で洗えばいいので、ここでは、靴を履くために足を洗い、お弁当を食べるために手を洗ってもらいたいと思っています。
サポーターの皆さんは、せっせと水を汲んでくれていましたが、この水は一旦水を落とした田圃に早く流してあげてほしいので、何回も汲んでもらっている子どもたちをしかってしまいました。
田圃には、ホトケドジョウ、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ、トンボのヤゴなどの生物がいて、水が戻ってくるのを待っています。
里山の自然学校で教えたいことは、生きものの名前ではなく、生きものとの接し方だからです。

集合写真を撮りました。


お弁当を食べました。

自然観察を行いました。
初めは田圃の周囲で観察してもらいました。







連結したシオカラトンボがいました。


下の田圃周辺に移動しました。
木道脇に生えているヨシの先端を取って、ヨシ笛をつくって、吹き始める子もいました。





モンシロチョウがいました。

今年も、スジグロボタルに出会えました。
体長 6〜7mmでは、子どもたちにとっても小さい生きもののようでした。


何故か、あまり生きものが見つかりませんでしたので、芝生広場に移動しました。

アリジゴクを見つけました。




カマキリの幼虫を見つけた子がいました。





市民活動室に戻ってから解散しました。

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