里山の自然学校2022
第11回《冬の里山》

【2023/2/12 更新】

日時 2023年 2月 12日(日) 10:00〜15:00 曇
場所 生田緑地市民活動室&生田緑地
参加(里山の自然学校 3年生)房安弘太郎
  (里山の自然学校 2年生)久保田あかり、柴田綾乃、吉田絃
  (里山の自然学校 1年生)安達湊都、塩田采央、辻 伊晴
              石垣来花、伊藤奏人、卜部愛理、川口珠璃、河村桧弦
              小林紗羅、北條真海
  午後 山内貴心、久保田隼斗
                         16 名( 5人欠席)
卒業生サポーター)佐藤天音(午前中参加)
講師(事務局) 岩田臣生、伊澤高行
総勢 19 名

先ずは、市民活動室に集合しました。
事務局がコロナの濃厚接触者となったため、第10回<秋の里山>を中止にしましたので、 里山の自然学校は、10月の<脱穀>以来の久し振りの開催となりました。
事務局の岩田芳美は、1月初めに緊急入院して、治療を続けていますので、不参加です。
卒業生サポーターは、佐藤天音さんが午前中、参加してくれました。
午前中の活動は、17人で行うことになりました。

フィールドにはトイレがありませんので、先ずはトイレを済ませてから、生田緑地のフィールドに、自然を観察しに出ました。
谷戸は、現在、通行禁止になっていますが、通行止めのコーン・バーを外して、入らせてもらいました。
但し、木製階段が傷んでいて、危ないから、ゆっくり、確かめながら降りるように、注意しました。

第1回<春の里山>では、A〜D班に別れて、班の木を決めて、夏〜冬の班の木を観察する予定でしたが、夏と秋を飛ばして、冬の里山になってしまいました。
子どもたちが、決めた時のことを覚えているか分かりませんが、名札をつけてあるので、ともかく、観察してもらうことにして、萌芽更新地区に入りました。


伐採された樹木の伐り株からは、新たに枝が芽を出して、成長し、やがて、元の伐り株が朽ちても、それぞれが独立した樹木となること、そして、それが、萌芽更新だということを学習しました。
伐り株から出て来る枝を萌芽枝といい、この萌芽枝は成長が速いので、薪や炭の材を採るのに都合が良いということから、薪炭林では、普通に利用されていた方法でした。
実際に、萌芽枝の成長や、そこに暮らしている昆虫などを観察してもらいたいと思っていますが、この日は、殆んど曇空だったので、蛾などの卵、空まゆなど、動かないもの、極めて小さなものばかりでした。


班の木を観察しました。
A班の木はイヌシデでしたが、札をつけた紐がきつくなっていたので、木が太くなっているとの報告がありました。
B班の木はミズキで、萌芽更新中でしたが、春とは違い、この日は、小さな卵が見つかりました。

C班も、D班も、班の木を、しっかり記憶していたようです。


萌芽更新地区から園路に上がって、移動しました。


太い樹木が伐採されているのを観察したので、何故、伐採したのか、ナラ枯れについて、今後、どうしようとしているのかなどについて、説明しました。
また、ハンノキ林についての説明を行いました。
木道の上に、ハンノキの雄花がたまっていましたので、今が花粉を散布する季節であること、転がっている松果は、1年前に受粉した雌花が、成熟したものであることを説明しました。


上の田圃に向かいました。

梅ノ木広場の梅が、早くも、咲き始めていました。

シロダモの葉に、虫こぶ「シロダモハコブフシ」を見つけました。
この虫こぶの中には、シロダモタマバエの幼虫が暮らしています。

田圃の案山子は、みすぼらしくなっていました。
今年も、新しくすることはできそうにありません。

シジュウカラなどの群れが通りました。


樹木の肌にも、興味を掻き立てる小さなものがついていました。

ハンノキ林では、逆光のため、雄花も、黒にしか見えませんでしたが、ここのハンノキは陽光を受けて、雄花は肌色に輝いていました。

ツワブキの種子は、タンポポのように、冠毛を広げていました。

戸隠不動尊上の雑木林は、生田緑地の中では美しい雑木林と言われていた樹林なのですが、ナラ枯れで酷い状態になってしまいました。
子どもたちは、ここに戸隠不動尊があったということ、それが火事で消失したことの方に関心を示していました。

城山下谷戸に降りる途中の大コナラが枯れて、大量の落枝を、苗木畑周辺に落としていました。
この苗木畑は、里山の自然学校の子どもたちが、皆伐更新地区に植えるために、ドングリを蒔いて、発芽させ、育てたものなのですが、植栽苗木としては使用しなかったので、 この場所に樹林をつくることになったものです。
枯れた大コナラの伐採が済んだら、落枝の片付けをすることになりますが、いつになるのか分かりません。

芝生広場へ上る園路沿いのアズマネザサは、すっかり勢いを増して、アオイスミレがあったとは、とても思えない状態になっていました。
水田ビオトープ班の活動量が減っているのかも知れません。

芝生広場を歩きました。
アズマネザサが繁茂しかけていました。
もう少し暖かくなったら、フデリンドウ保護のためのアズマネザサ刈りを行う必要があります。


集合写真を撮りました。

上の田圃上の梅ノ木広場に移動して、お昼のお弁当にしました。


少し時間に余裕ができましたので、田圃周辺で、自由に、体を動かしてもらいました。
草地には、オオカマキリの卵鞘がいくつも見つかりました。


市民活動室に戻りました。
午後は、卒業生サポーターの佐藤天音さんが帰って、山内貴心さんが参加しました。
里山の自然学校2022を振り返って、感想文を書きました。


全員が感想文を書き上げたところで、1回も休んでいなかった人 9名(久保田あ、柴田、安達、伊藤、卜部、川口、河村、小林、山内)に、皆の前で発表してもらい、修了証を授与しました。

次に、1回だけ休んだという人 4名(吉田、塩田、石垣、北條)に、発表してもらい、修了証を授与しました。

その他の3人にも、修了証を授与しました。

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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation