里山の自然学校2021
第09回《脱穀》

【2021/10/3 更新】


日時 2021年 10月 3日(日) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地 整備事務所裏
参加者 16 名
   (里山3年)佐藤天音、軸丸朝咲、原田天雅
   (里山2年)房安弘太郎、橋口怜奈、池上豪一郎
   (里山1年)青木いろは、柴田一花、
         畠山泰知、村尾春樹、久保田あかり、柴田綾乃、
         須貝愛桜、舟越 葵、宮本琴羽、吉田絃
卒業生サポーター 1名
         小野寺花柑
水田ビオトープ班応援 4名
         東 陽一、伊澤高行、岩渕裕輝、田村成美
講師・事務局 岩田臣生
    合計 22  名

第17期里山の自然学校は、定員 10人募集の2倍の参加者を受け入れることになっても、コロナ禍にあっても、何とか、<脱穀>まで進めてきました。
これは、里山倶楽部を通して付き合うことになった若い?団員の応援があったからだと感謝しています。
田圃活動のプログラムは、彼等の応援無くしては成り立たなくなってしまいました。
勿論、参加した子どもたちにとっては、そんなことは関係無いことです。
活動中に出会う様々な局面に対して、夢中になれる子が一人いるだけで、次々に場面が展開されていきます。
それは、私たちにとっても楽しいことなのですが、時折、頭や体がついていけないことが起こるようになりました。

一旦、市民活動室に集合してから、荷物をおいて、直ぐに出発して、谷戸に降りました。
先週、9/26(日)の里山の自然学校<稲刈り>において、梅の木広場下のオダにかけておいた稲束を外して、生田緑地整備事務所裏のヤードに運ぶことから活動開始しました。
辺りには、ツリフネソウや、ミゾソバが咲いていますが、それを観て楽しんでいる人はいませんでした。
オダにかけた稲束の上には、雨避けのブルーシートを被せてありましたが、台風16号の風雨に晒されて、なんとなく湿っている感じがしました。
子どもたちは、この稲束を抱えて運びました。
二つある背負い籠にも、たっぷり入れて運びました。
この稲束に潜って産卵したのでしょうか、オオカマキリの卵をつけた稲束が一つありました。



台風一過の晴天に、スズメバチも、あちこち飛び回っています。
生田緑地整備事務所裏のクヌギには、一週間程前からスズメバチ数匹が、よく来ているということで、指定管理者の皆さんが心配してくれて、 普段駐車場として使っている北側のスペースを空けて、そこを使うことを勧められました。
そこで、今回は試してみることにしました。

脱穀は、足踏み式のイネコキ機を使います。
周囲に飛び散る籾を集めるために使うビニールシートのことを、今回はすっかり忘れていて、倉庫からイネコキ機を出してから思い出して、倉庫内を探しましたが、見つかりませんでした。
そこで、困ったときのブルーシート(レジャーシート)頼みになりました。

オダ場から運んできた稲束は、子どもたちがイネコキをするには太すぎて、しっかり握れませんので、全ての稲束をバラシて、自分で掴める量を握って、イネコキを行いました。
それでも、抜けて行くイネワラが、脱穀した籾に混ざります

イネコキが進んで、イネワラの混ざった籾がたまってきたところで、唐箕(とうみ)を使って、選別を始めることにしました。
この唐箕を手回し式にしたのは正解でした。
この手回し作業を、争って、やろうとします。


脱穀していたイネに、クロコノマチョウの蛹がついていました。

殆んど、作業を終わりかけた時に、イネワラなどの散らかったシートの上に、ハリガネムシがのたうっていました。
何故、水辺でもない、このような場所に、ハリガネムシがいるのか、不思議でした。
と思って、辺りを探してみたら、ムネアカハラビロカマキリがいました。
誰かに踏まれたのでしょうか、死にかけていました。
これで、ハリガネムシがいた理由が分かりました。
子どもたちには、じっくりと観察してもらいました。

最後に集合写真を撮りました。
<脱穀>は作業ばかりで大変です。
それでも、新たなイネワラで縄を綯っている子もいました。
無事に、里山の自然学校<脱穀>を終えることができました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation