里山の自然学校2021
第03回《プールのヤゴの救出作戦》

【2021/6/6 更新】

日時 2021年 6月 6日(日) 10:00〜15:00 小雨
場所 生田緑地 稲田公園児童プール
参加(里山の自然学校 3年生)佐藤天音、軸丸朝咲、原田天雅
  (里山の自然学校 2年生)佐藤弥里、加藤帆乃果、橋口怜奈、房安弘太郎、玉木 遥、池上豪一郎
  (里山の自然学校 1年生)森弥太郎、青木いろは、柴田一花
      村尾春樹、久保田あかり、柴田綾乃、須貝愛桜、舟越 葵、宮本琴羽、吉田 絃
       20 名
講師(事務局) 岩田臣生、岩田芳美     
サポーター 工藤思由、小野寺花柑、畠山夏昊 
水田ビオトープ班 東 陽一、伊澤高行、岩渕裕輝
    合計 28  名

里山の自然学校の第3回は、稲田公園児童プールのヤゴの救出作戦を行います。
2004年に、川崎市北部公園事務所から、夏のプール開業に向けて、プールの清掃、塗装をしたいのだけれど、プールの中に沢山の生物がいるみたいなのだが、そのまま下水に流して良いものだろうかという相談がありました。
そこで、プールを調べに行くと、水中に沢山の藻が繁茂していて、藻の隙間をヤゴが泳いでいました。
実際に、試してみると、簡単に沢山のヤゴが採集できました。
野外で、トンボのヤゴを採集しようと思っても、簡単ではありませんので、大量のヤゴの採集が容易にできてしまう、この採集は、是非、子どもたちに体験させたいと思い、里山の自然学校のプログラムに組み込みました。
しかし、新型コロナ感染流行のため、プールの開業予定が立たないという連絡をいただき、今年は中止かと諦めかけたのですが、多摩区道路公園センターの担当課長が動いてくれて、ヤゴの救出作戦後のプールへの水の供給について、地元の農業用水を利用できるように調整してくれ、今回の里山の自然学校を開催っできることになりました。
当日は、弱い霧雨がパラツつく天気で、予報では、午後は少し強まるということでしたので、手早く、採集しましょうということ、 例年は、一番深いプールの水をひざ下ぐらいに残しておくけれども、今回は全てを排水するところまで、採集を続けてみることなどを説明しました。


朝早くから、排水を始めたので、活動開始時には、一番浅い幼児プールは水が消えていました。
残っていた藻や落葉などの中から、ヤゴを見つけて、拾いました。
こんな所にも、ギンヤンマのヤゴが残っていましたので、丹念に探して、拾い採りしました。


幼児プールの一番浅いプールの活動は終わりにして、深い方の幼児プールに移りました。
水底がヌルヌルと滑り易くなっていて、数人が滑って、尻餅をつく音が響きましたが、だからと言って、止めると言い出した子はいませんでした。


二つの幼児プールの採集を終えて、一番深い児童プールに取りかかりました。

採集したヤゴは、各自が洗面器に入れておき、それを適宜、バケツに集めていました。

お昼休憩の前に、一旦、手網をザッと洗っておくことにしました。
嬉しいことに、一年生の子が手伝うと言い出してくれました。

お弁当は、雨を避けて、軒下で食べました。

午後の活動を始める前に、集合写真を撮りました。

午後は、採集したヤゴを数えるチームと更に採集を続けるチームに分かれて活動しました。
ヤゴを数える活動は、卒業生サポーターの花柑さんにまとめ役をお願いしました。

残りの参加者は、採集を続けました。
今回は、排水完了まで続けてみることにしました。


採集したヤゴは、ヤンマ型 12、シオカラトンボ型 31、アカトンボ型 2,766、イトトンボ型 0、合計 2,809 でした。
過去の記録の平均値に比べると、少ない個体数で、特に、シオカラトンボは、最も少ない個体数でした。
原因は定かではありませんが、今年は生物季節が早く進んでいるので、既に、多くの羽化が済んでいたのかも知れません。

子どもたちは、採集したヤゴのうちの数匹を、ペットボトルに入れて、自宅に持ち帰り、飼育して、羽化させることに挑戦します。


以上で、この日の活動は終了しました。
卒業生サポーターの皆さん、水田ビオトープ班の応援参加の皆さん、有難うございました。

里山の自然学校のスタートページ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation