里山の自然学校2017
第11回《冬の里山》
【2018/2/11 更新】
日時 2018年 2月11日(日) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地 市民活動室、生田緑地 参加(里山の自然学校3年生)大橋拓真、工藤千穂、佐藤晴奈、軸丸陽希 (里山の自然学校2年生)猿谷明衣、鈴木美舟、仲田稔里、上村勇翔、佐藤功一、中垣祐輝 (里山の自然学校1年生)和 朋花、渋谷茉奈、杉本大知、仲田千春、花岡澄空、本多琉惟、 森村 玄、森村 舜、山下ねのは 19名(今年度登録参加者 22名、今回欠席者 3名) 講師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山幸雅、藤間X子、山本 晃 合計 25名 都会の子どもたちにも自然の中で遊ぶ機会をつくって、自然の見方、接し方を教えたいと考えて里山の自然学校という活動を、2005年に始めました。 それから13年、今日は午後から第13期生の修了式です。 午前中は冬の里山体験ですが、冬らしくない暖かい日となりましたが「里山の冬」を探して生田緑地を歩きました。 先ずは冬にしか出会えない生きもの、フユシャクのメス 2種を観察しました。 谷戸へ降りる階段の手摺は、小さな生きものを、手軽に観察できる絶好の場所です。 2列に並んだ小さな卵、頭胸部が赤く、腹部が黒い、小さなクモなど、立ち止まって、よく見ないとゴミにしか見えない小さな生きものを観察しました。 子どもたちは、タマノカンアオイを覚えていました。 萌芽更新地区は伐採が進んで様子が変わっていました。春になって、スミレが咲く頃が待たれます。 専修大学側のシラカシなどの常緑樹の枝に、ヒヨドリ、エナガやシジュウカラが観察され、コジュケイの声が聞かれました。 冬の自然観察では樹木の葉痕も観察対象になります。特にオニグルミの葉痕は大きくて、形が特徴的で、猿の顔と評した人もいました。 ベンチの上にカメラを置いて集合写真を撮りました。 ハンノキ林では、思い思いに生きもの探しをしました。 枯葉をつけたヤマコウバシが目立つのが、この季節です。 この林床に高さ 3〜4mのアズマネザサが密生していた頃を想像させるものは無く、春を思わせる陽光が長閑な景観をつくっていました。 やがて現れた頭上のコゲラは全員の視線を集めていました。 水田ビオトープ班が2004年から湿地づくりを進めてきた「ハンノキ林下の湿地、または湿地」の水溜まりには、アオジなど、小さな野鳥が集まっていました。 ヤマグワ、オギなどのヤブが塀となっている浅い水溜まりは、冬の間、野鳥たちが頻繁に利用する場になりました。 しかも、園路からは水流を隔てて、驚かすことなく観察できます。 今冬のホタルの里は枯葉色でしたが、田圃の氷や霜柱は融けて、典型的な冬景色とはなっていませんでした。 いつもだと干しブドウ状態の実がついているムクノキには丸坊主でした。 竹林の下の水流にルリビタキがいたようです。 所々に、まだ雪が少し残っていました。 隣地の畑近くに、数羽のムクドリとツグミが夢中で地面や草陰をつついていました。 戸隠不動尊跡でも、林床がアズマネザサの雑木林を背景に集合写真を撮りました。 城山下谷戸の自然探勝路分岐点付近にはアブラチャンが見られます。 ヤマコウバシと同じ、クスノキ科クロモジ属で、共に雌雄異株ですが、春に咲くアブラチャンの花は景観として魅力的です。 ここの自然探勝路はアブラチャンの下を通っています。 芝生の消えた芝生広場には薄く落葉が広がっていました。 霜柱が融けて、ぬかるんでいる所もありました。 探勝路脇のコウヤボウキが沢山の白髪坊主を突き出していました。 市民活動室に戻って、お弁当を食べました。 昼食後は、1年間の感想文を書きました。 書き終わった後は、少し体を動かしてもらってから、終了証授与式を行いました。 終了証は、春の里山の時の集合写真を使いました。 里山の自然学校で出会った友だちの写真が思い出になるだろうと思いました。 今年度の全回参加者は、里山の自然学校 3 年の軸丸くんと里山の自然学校 2 年の鈴木さんの 2人でした。 この二人には藤間先生が授与しました。 1回だけ休んだという子は、里山の自然学校 3 年の工藤さん、里山の自然学校 2 年の佐藤くん、里山の自然学校 1 年の和さん、仲田さん、花岡くん、森村(玄)くんの 6 人でした。 この 6人には山本先生が授与しました。 ミスがあり、杉本くんも、休みは 1回だけだったのに、その他の 1年生グループに入れてしまいました。ごめんなさい。 2 回以上休んだ子は参加回数での区別はしませんでしたが、先に里山の自然学校 2〜3年生から渡しました。 このうち 4人には梅原先生が授与しました。 2年生の二人には神山先生が授与しました。 里山の自然学校 1年生には、岩田が授与しました。 第 13 期里山の自然学校の講師の集合写真を撮りました。このような写真は初めてのことでした。 終了証に使用した写真は、記念に、講師全員にも配りました。 その後、解散までの時間を使って、藤間先生の提案で、2チームに分かれて、里山で出会う生きものをテーマにした尻取りゲームを行いました。 最後に、靴底から落ちた泥などを皆で掃除して、里山の自然学校「冬の里山&修了式」を終わりました。 第 14 期里山の自然学校の参加者募集は 2 月 10 日から開始しました。 募集案内を調査団のホームページに掲載しているだけですが、午前 0時発信の申込メールが 3通あり、2/10 だけで 15 人の応募を受け付けました。 しかし兎も角、無事に一年を終えてホッとしています。 |