里山の自然学校2015
第6回《案山子づくりと生物調査》
【2015/8/3 更新】
日時 2015年8月2日(日) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地整備事務所2階、谷戸 参加者 中川 悠、山下はなの、山下真奈実、 伊東智勇、大橋拓真、沖本世織、甲斐杏澄、工藤千穂、佐藤晴奈、軸丸陽希、中野心吾、村上柚葉、矢野 悠 13人 講師 藤間煕子、梅原和仁、岩田芳美、岩田臣生 サポート 神山幸雅 6人 第6回里山の自然学校は、案山子づくりと生物調査です。 案山子づくりをしたい人は手をあげてくださいと言ったら、女の子全員と男の子1人、合計9人が手をあげました。 この回は元々、夏休みに帰省する故郷のない子どもたちのための特別回として考えたもので、参加者5〜6人の予定でいました。 参加者数から見ると、今年は、夜の昆虫観察が少なくて、案山子づくりが多いという不思議な展開になっています。 しかも、案山子づくりをしたいという子の方が倍以上という結果は、全く予想できませんでした。 生物調査(アメリカザリガニ釣り) ほかの4人は、午前中、岩田(臣)、梅原、神山が同行し、ハンノキ林上の池の生物調査(ザリガニ釣り)を行いました。 ザリガニ釣りの釣竿はアズマネザサを伐って使いました。 餌はスルメのゲソを用意しました。 しかし、ハンノキ林上の池は泥が溜って、すっかり浅くなっていました。 確かに、何年間も掻い掘りをせずに放置していましたから、当然と言えば当然です。 生物調査(ザリガニ釣り)4人の指導に3人も必要ありません。 岩田は池の状態の方が気になりましたので、ザリガニ釣りの邪魔にならない範囲で池の泥あげを行うことにしました。 泥が溜り過ぎて浅くなり、多様な生物が棲めない状態になっていると思われたためです。 水面のアメンボはいますが、水中にいたはずのヌカエビ、ホトケドジョウ、モツゴなどが全くいないのです。 ただ、トンボのヤゴなど泥の中にいるかも知れない生物が気になりましたので、ジョレンを使い、近くに積み上げることにしましたが、トロトロの泥のため簡単に流れて、大部分は元に戻ってしまい、非常に効率の悪い作業となりました。 ザリガニ釣りの成果も芳しくなく、13匹でした。 釣りの巧拙の問題ではなく、嬉しいことに、明らかにアメリカザリガニが減っていると思われました。 オオシオカラトンボが池から離れようとせず、ザリガニ釣りの竿に止まったりしていました。 また、時々、ヤブヤンマ♀が姿を見せてくれました。 オオシオカラトンボ♂♀ 案山子づくり 案山子づくりは整備事務所の裏で行いました。 9人で作業分担して、藤間、岩田(芳)が少しだけ手助けしてつくりました。 @案山子の体になる竹の先端にもみ殻を詰めた土嚢袋を頭の下地として取り付けました。 A案山子に着せるTシャツは、二人の参加者が持ってきてくれたものを重ね着させることにしました。 このTシャツを体の芯となる竹と腕となる竹の棒の両方に通しておいてから、腕の竹棒と体の芯の竹棒を固定しました。 B案山子の手は軍手を使いましたが、これにも絵を入れました。 手袋として扱ったようです。 C今年の案山子は「金髪のアン」と名付けられました。 案山子の髪の毛は毛糸を使って、三つ編みのおさげ髪を時間をかけてつくりました。 D顔は@でつくった下地を白いタオルで包んでつくりました。 E案山子の顔は初めに室内で全員がデサインしていました。 その中から、話し合いによって、目、鼻、口などの部分を選んで、それぞれを手分けして描きこみ、一つの顔にしました。 F帽子にも模様を描きました。 GCDをどのように飾るかも話し合って決めて、作りました。 案山子が出来上がりました。 完成した案山子を皆で田圃まで運びます。 生物調査グループがザリガニ釣りをしていたハンノキ林上の池に着きました。 ここでお昼のお弁当を食べてから田圃に移動することにしました。 お昼を食べてから案山子を上の田圃に立てました。 今年の案山子は、このメンバーがつくりました。 植物観察を始めましたが、余りの暑さに集中できません。 シマアメンボが20匹も集まっているのを観察しました。 下の田圃は水が涸れていました。 やむを得ず取水口を点検すると、草の根や泥が取水口を塞いでいましたので、泥を取り除いて、ヨシでパイプの掃除を行って、通水を確認しました。 気温が34.5℃と高かったので、集合写真を撮って、室内に戻ることにしました。 室内に戻って一休みしてから、今日出会った生物をあげてもらいました。 アメリカザリガニ、オオシオカラトンボ、ヤブヤンマ、ウスバキトンボ、ホトケドジョウ、シマアメンボ、 カラスアゲハ、ナガサキアゲハ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、ヤマトフキバッタ、 シロアリ、ガビチョウ、ウグイス ノカンゾウ(花)、ドクダミ、イネ、カキ(実)、モウソウチク、カラスウリ(花)、コガマ(花)、 コナギ、、ヤブミョウガ(花実)、クサギ(花)、セリ(花) それから、感想文を書いてもらいました。 更に、一人ずつ感想を発表してもらいました。 以上 |
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