里山の自然学校2014
第11回《冬の里山》
【2015/2/12 更新】
日 時 2015年2月11日(水) 10:00〜15:00 晴
場 所 生田緑地 参加者 山本来幸、小竹森英響、稲垣志帆、佐藤りん、石井恵梨華、鈴木優香、鈴木彩香 大島弥子、小林海音、目黒陽菜、中川 悠、沼澤咲季、江崎 慧、田村 和 14人 講 師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山歩未、藤間煕子、山本 晃 サポート (里山の自然学校卒業生)神山幸雅 第11回里山の自然学校は「冬の里山・修了式」です。 冬の里山体験は葉痕を見て歩くことにしました。 歩くコースは、整備事務所〜芝生広場〜城山下谷戸〜戸隠不動尊跡〜ヨシ原〜田圃〜梅畑〜ハンノキ林〜整備事務所です。 事務所裏ではアセビが蕾を膨らませていました。 アオキの葉痕の形はブーメランだと、子どもたちは見ていました。 オスの木とメスの木があることも学びました。 コカマキリの卵のうがありました。 残念ながら、誰かが枯れ木の木肌を剥がしてきたようです。 生田緑地では オオカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリなどが普通に見られますが、卵のうの形も、卵を産む場所も違うことを学びました。 今までなら走り抜けてしまっていたように思うのですが、子どもたちは思い思いに、丹念に、冬の木々を観察していました。 落ちていた枯れ枝にまで関心を示しました。アカシデと判断しましたが、子どもたちにとってはシデ類と分かれば十分な気がします。 ツノハシバミが数個の雄花を垂らしていました。 ツノハシバミは県内では丘陵地から山地にかけて広く分布するようですが、生田緑地では珍しい樹木だと思います。 子供たちは全ての樹木の葉痕を調べていましたが、細い枝の小さな葉痕はルーペを使っても大変です。 見やすい場所でヤツデの大きな葉痕を観察することができました。 芝生の無い芝生広場に着きました。 霜柱を踏んできたので靴が泥だらけになりました。 集合写真を撮りました。 城山下谷戸に降りました。 アブラチャンの梢に沢山の蕾を確認することができました。 アブラチャンは県内全域の丘陵地から山地の谷の部分に分布しています。 戸隠不動尊跡地ではイチョウの葉痕を観察しましたが、幹の芯材に生えているシダ植物にも関心を示していました。 木製の手すりにフユシャク♀が出ていてくれました。 冬に繁殖する小蛾で、メスは翅が退化していて飛べません。 冬だから出会える生物です。 谷戸へ降りました。 枯れたヨシの茂みを双眼鏡で観ている人が数人いました。 アオジとシジュウカラが潜っていました。 下の田圃には氷が張っていました。 上の田圃には春を感じさせる陽光がさしていました。 まだ残っていたジュズダマの種子を採ろうとする子がいました。 オオイヌノフグリが咲き始めていましたので、希望者のみ、草地に降りて観察することを認めました。 梅畑でお弁当を食べました。 梅はまだ開花していません。 近くのアズマネザサの茂みでシジュウカラのような小さな野鳥がしきりに動いていました。 ハンノキ林では、木道の上にも落ちている雄花序が梢で黄金色になっているのを観察しました。 萌芽更新地区下ではニワトコの大きくて観やすい葉痕を観察しました。 一昨年、昨年と続けて同じ場所につくられたキイロスズメの巣を観察しました。 オニグルミの葉痕も大きくて面白い形をしていました。 ピクニック広場ではヤマグワも観察しました。 アジサイの葉痕も観察しました。 キブシの葉痕を観察している子どももいました。 市民活動室に戻りました。 室内学習です。用紙を2枚渡し、1枚には今日観察した葉痕を記録し、もう1枚には1年間の感想、気づいたこと、里山の自然学校への提案などを書いてもらいました。 葉痕の記録の中から選んでホワイトボードに描いてもらいました。 感想の方は発表してもらいました。 ● 1年間で一番楽しかったのはホタルです。すごくきれいで、いいものが見れたとうれしかったです。 また、だっこくもよかったです。人数が少なかったため、いっぱいできました。 ふみながらやるだっこくは、とてもおもしろいものでした。 そのあと食べたお昼ごはん。おにぎりがとてもおいしかったです。 次にやったなわない。最初はなかなかだったけど、先生が教えてくれたので、うまくできました。 きれいなリースも作れ、家族もよろこんでくれました。 それと手作りのクッキーがおいしかったです。すごくうれしかったです。 次は田んぼでどろ遊びをしてみたいです。ザリガニがいるかな? キャンプもしたいです。 一年間、どうもありがとうございました。とても楽しかったです。 ● 1番楽しかったのはリース作り。 稲刈りが一番つかれた。 ホタルがきれいだった。 田植えがつらかった。 友だちと遊べたことが楽しかった。 ● ホタルの時、夜は少し怖かった。 田うえは少しドロダラケになった。 トカゲに会えなかったのが残念。 沢山休んでしまった。来年もみんな来るといい。私は来年も行くと思う。 夏休みに宿泊学習があるといい。 ヤゴの救出作戦もあってほしい。 ● たのしかったです。 ライトトラップしたーい。ザリガニとりたい。ヤゴしたい。 ● とくに1番楽しかったのはザリガニつりです。なぜなら、ザリガニチームの人数が少ない中で、すごくいっぱいとれたのがうれしかった。 次はヤゴの救出作戦をやりたい。キャンプとか、とまりとか、やりたい。 春夏秋冬の里山体験がまたやりたい。 稲かりが雨の中やったので、すごくたいへんで、びしょびしょになったけれど、自分たちでつくったら、やっぱりおいしかった。 次のときも「つくってみよう」がやりたい。すごくたのしかったです。 夜の昆虫観察は、いつもとちがくて、ちょっとちがって楽しいけれど、少しこわかった。 めずらしい生き物や植物が、生田緑地にはいっぱいいて、勉強になった。 今日のアセビなども、馬のよう(酔う)木と書くと言っていたので、植物の名前に意味があることが分かった。 1年の中で一番ゾクッとした虫はケバエの幼虫。 ● ぼくはこの一年は課題のとても多い年だったと思います。 まだ未体験の事ばかりで、不安もあり、少しおびえていました。 でも入ったら、みんながやさしくせっしてくれたのでとても楽しくすごすことができました。 でも時々分からない虫がいて、まだまだ実力不足だと実感しました。 でも分からないところはみなさんがケアしてくれたので大丈夫でした。 とくに楽しかったのは夏の里山体験の日です。 とてもたくさんの知らない虫と出会えたのでとてもたのしかったです。 中でも印象にのこったのは、ヒメウラナミジャノメとサワガニでした。 ヒメウラナミジャノメは飛び方がとてもダイナミックな飛び方だったので感心しました。 サワガニはきれいな水でしか生きられないきちょうなカニかと思っていましたが、その一方で巣が水路のじゃまをしているという迷わくなカニだとしってびっくりしたのをおぼえています。 この里山の自然学校を機に学校の勉強がとても熱心になりました。 ノートも、算数は1日6ページぐらいかくようになり、7さつ目までいきました。 そして生活も、とても元気に明るくできるようになりました。 しかし世界のかんきょうはかいについて、とてもしんこくだと思いました。 これから、こういう自然とふれあえるイベントをたくさんふやして、遠い未来を自然のゆたかな、いい国にしたいです。 自分では、自然への意よく、関心、たいどをあらためて、自分の大好きな動物、植物をぜつめつからのがれるためにほごや庭で育てるなどして、これからもがんばっていきたいです。 ● 里山を通していろいろな体験ができてよかったです。 いちばん楽しかったのは田植えや稲刈りです。 稲かりの時に雨がふってしまったのが残念でした。 やりたかったことはヤゴ救出作戦です。 でも楽しかったです。 ● 来年は6年生なので来れませんが、来れたらヤゴの救出作戦がもう一度したいです。 とても楽しかったです。 ● 私が一番楽しかったのは稲かりとつくってみようです。 初めてやった稲刈、どろんこで、手を切ってしまったりしたけれど楽しかったです。 シュ、シュ、シュとどんどん切れていくのは気持ちよかったです。 つくってみようでは、リースなど、わらをあんでつくるのはむずかしかったけど、できあがるときれいで、楽しく作れたのでよかったです。 ● 1年間、いろいろな発見をすることだできました。 また、私は虫が苦手だったけれど、少し自然と近づくことができました。 春夏秋冬の里山体験をして、季節の変化を改めて感じました。 春は花が咲いていてピンク色だったのに、夏は緑の里山になり、秋はモミジがとてもきれいで赤になって、冬はかれ葉の里山(茶色?)になっていました。 里山体験をしてよかったと思いました。 また、田植えからお米を田んぼで育てたので、農家の苦労を知ることができました。 自分たちの手で育てたお米はとても美味しかったです。 稲かりは雨の中でやりました。 とても寒くて、いやになったけど、いい経験になったと思いました。 また、ホタルは想像以上にたく山いました。 一番楽しかったのはホタルです。 夜だから余計に楽しかったです。 これからの里山で、キャンプをやってほしいです。 自分達で料理をしたりして楽しみたいです。 里山の自然学校に入って、ふつうではふぇきないようなきちょうな体験をすることができました。 一年間ありがとうございました。 ● 一年間とても楽しかったです。 あまりわからなかった植物の名前がとてもわかりました。 家に植物図かんがあるので、くわしく調べたいです。 田植えや稲かりなどは、学校ではあまりおしえてくれなかったので、里山の自然学校に行っててよかったなと思いました。 みんなで作ったお米はおいしかったです。 また、わらでクリスマスリースをつくったのも、オリジナルなので、とてもおもいでになりました。 家ぞくも喜んでくれました。 その中で、一番楽しかったのはホタルです。 きょ年よりは少なくてざんねんだたけど、とてもきれいでした。 次に楽しかったのは、ザリガニつりです。 ザリガニをつるのは楽しくて、そのつったザリガニも外来種なので、1せき2ちょうだと思いました。 里山の自然学校では、ふつうはできない体験ができたし、勉強にもなりました。 一年間お世話になりました。 ● 一番たのしかったのは、つくってみようです。 リース作りや玄米を食べたことが楽しかったです。 玄米はとてもおいしくて、リースはお母さんが気に入って、お正月を過ぎてもなぜかかざってありました。 一番気持ち悪かったこんちゅうはケバエのようちゅうです。 おちばをどけたらウニョウニョといたのでびっくりしました。 やりたいことは、キャンプとザリガニほかく大会と里山クイズ大会とミニテストです。 里山クイズ大会は景品が玄米です。 あとミニテストの景品はおしばなのしおりです。 修了証書授与式を行いました。 まず11回全日参加した3人でした。 10回参加した子ども1人でした。 9回参加した子どもは6人でした。 8回参加した子どもは1人でした。 7回参加した子どもは4人で、うち1人は本日欠席でした。 子どもたちの修了証書授与式を終えたところで、里山の自然学校の第1期生であり、2008年度まで4年間参加し、その後、先生側になって合計10年間、里山の自然学校に参加してくれた神山先生にも記念の写真を渡しました。 北海道の企業に就職することになりましたので、次年度からの里山の自然学校には参加できなくなりました。 藤間先生からも記念品をいただきました。 10年間有難うございました。 最後に講師全員で記念写真を撮って、2014年度の里山の自然学校は終了しました。 以上 |
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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation