里山の自然学校2012
第8回《稲刈り》
【2012/10/9 更新】
日時 2012年10月7日(日) 10:00〜15:00 雨後曇 20℃
場所 生田緑地 参加者 A 甲斐亮汰、八代舜太郎、山根将聖、春田健登 B 原田大雅、林 航大、山本来幸、山根早也香 C 上野美紀、大江田 慧、江口暁香、酒見果歩、谷 実鈴 13人 講師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山歩未、藤間煕子、山本 晃 サポート 小泉恵佑、鈴木潤三 昨夜の天気予報では、雨は朝までにあがるということでしたが、9時半を過ぎても雨は止んでいませんでした。 そこで、午前中は室内活動にして、例年稲刈り後に実施していた籾の数調べなどを行い、早目の昼食を済ませて、午後から稲刈りを行うことにしました。 そのため、岩田は、活動開始前に、田圃から稲株を刈り取り、田圃の水を落としておくために谷戸に降りました。 ところが驚いたことに、上の田圃の堰は既に土嚢が外されていました。 田圃にいた生き物が流れ出さないように、開けた堰に置く手網を用意しましたが手遅れでした。 流れ出てしまったトンボのヤゴなどは生き残れないでしょう。 一体、誰がやったのか。 信じられない出来事でした。 下の田圃は、導入口を塞ぎました。 稲を3株持って公園管理事務所に戻ったのは10時を少し回っていましたが、藤間先生が稲の話をしていてくれました。 A〜Cの3チームに分かれて、1株の稲穂の数、籾の数を数えました。 今年の稲の穂は1株当たり 12.6本、籾は 1231粒でした。 A 12本 1039粒 B 11本 1464粒 C 15本 1191粒 籾の数を数える活動は終わりましたが、まだ雨が降っています。 例年は、かなり時間がかかっていたと思ったのですが、今日は直ぐに終わってしまいました。 お弁当にも早いので、ピクニック広場に降りて植物観察をすることにしました。 ピクニック広場には、ツリフネソウが咲いています。 まだ、実は青くて、弾けるところまでは熟していませんが、子どもたちは弾けそうな実を探していました。 公園管理事務所の2階でお弁当を食べてから、田圃に降りました。 雨は完全にはあがっていない感じでしたが、稲刈りを始めることにしました。 稲刈りは、2人ずつチームを組んで行います。 ノコギリ鎌は各チームに1本です。 稲束をつくり、オダにかける作業は 岩田、小泉、鈴木、山本が担当しました。 今までの稲刈りでは、稲束づくりが間に合わず、木道の上に稲の山ができていました。 今日は、木道の上も濡れており、子どもたちが刈り取って、持って来る稲穂には泥のついているものが多く、泥だらけの足で木道を歩いていました。 積み上げてしまうと、後が大変になりそうです。 木道の上まで運ばれた稲を受け取ったら、直ぐに縛って、稲束をつくり、オダにかけてしまうことにしました。 このため今回は、子どもたちが踏み台を使ってオダにかける活動はなくなりました。 また、今日は泥田に入るのをためらう子どもも無く、全員が協力して、上の田圃の下の段の稲刈りは、予想以上に短時間で終わりました。 上の田圃の上の段は泥が深くなり、裸足でアメリカザリガニを踏んだり、疲れも出てきたのか、急にペースダウンしてしまいました。 アメリカザリガニの方に関心が奪われた子供も多かったようです。 侵略的外来生物なのに、子どもたちの人気は高く、持ち帰りたいという子どもが何人も現れます。 残るは下の田圃のみとなりました。 下の田圃は周囲をオオミゾソバが埋め尽くし、花を咲かせていましたので、草刈をしていませんでした。 稲の上に伸しかかっている状態です。 子供たちは、もう稲刈りはそっちのけで、ツリフネソウの種を弾かせることに夢中になっていました。 下の田圃は深いということを知っている神山先生が真っ先に入って、稲を刈り始めました。 他にも、ここの稲刈りに挑戦する子どもがいました。 こんな稲刈りは他では体験できません。 稲刈りが終りました。 手足の泥を洗い落して、記念写真を撮りました。 公園事務所に戻って、着替えを済ませ、解散しました。 以上 |
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