里山の自然学校2010
第6回《案山子づくりと生物調査》
【2010/8/7 更新】
日時 8月7日(土) 10:00〜15:00
場所 生田緑地 参加者 藤間班(案山子づくり班)/岩野可菜子、大江田 慧、酒見果歩、島田真衣、鈴木萌恵、鈴木こころ、 原田大雅 山本班(自然観察班)/荒井優里花、木村陸樹、佐藤夕波、佐々木伶、須田龍生、高村慶太朗、 豊島芳璃人、増沢知泰、松本歩実、三橋修、森田龍平 18人 講師 藤間煕子、山本晃、神山歩未、岩田芳美、岩田臣生 今日は案山子つくりですが、旧北部公園事務所裏に集合した時には、既に気温が 32℃ ありました。 活動場所に使える部屋が無いため案山子づくりは止めようかと思ったのですが、やりたいという子どもたちのために1体だけつくることにしました。 午前中、案山子づくりをする班と自然観察をする班に分けることにして希望を聞いたところ、案山子づくりに参加したいという子どもが7人いました。 どこで作るかは悩みましたが、暑さの中、木陰で作業できる場所ということで、ピクニック広場のテーブルベンチを選定しました。 案山子づくりは藤間、岩田(芳)が、自然観察は山本が担当し、岩田と神山は案山子に使う竹の採取や取り付けなどを行ってから山本班に合流することにしました。 山本班の子どもたちは手網やバケツを持って、谷戸に降りました。 藤間班はピクニック広場で、どんな案山子にするかの話し合いから始めました。 案山子は「Uたろう」に決まりました。 採取した竹で案山子の本体づくりも始まりました。 山本班は、チョウやトンボの観察、ハンノキ林上の池の生物調べなどをしていました。 しかし、湧水量が非常に少なくなっているせいか、池の水は黄色味を帯びて濁っていました。先月の水環境調査の時より酷くなっているようです。 案山子の本体づくりを終えてから、岩田、神山も山本班に加わりました。 岩田は子どもたちに草藪を体験させようと思い、湿地再生地に子どもたちを連れて入りました。 今まで、湿地の状態を理解できる限られた人しか入れたことがありませんが、草刈り前の繁茂した草を掻き分けて歩く体験をさせてみようと思いました。 とは言っても、先頭を歩いて、その後だけを歩くように指示して、咲いている花やチョウやトンボの説明をしながら一回りしただけですが。 この辺りは谷戸の草地のどんづまりということで、オニヤンマが何度も顔を見せていました。 ミスジマイマイがいました。 山本先生から狩りバチの話がありました。 ピクニック広場では、案山子が完成していました。 合流して、田圃に案山子を立てました。 案山子を立ててから、梅畑の柿の木の木陰でお弁当にしました。 お昼で帰る子どもがいましたので、お弁当の後、集合写真を撮りました。 湧水がいよいよ少なくなっている上に、水路途中からの水漏れで田圃は干上がっていました。 アメリカザリガニが、残り少なくなった水の中に集まっています。 午後はアメリカザリガニ駆除を行うことにしました。 浅い水溜まりの中に、無数のアメリカザリガニがうごめいています。 水路の水漏れも補修しました。 山本は木道の上での自然観察を進めました。 岩田は裸足になって、泥田に入り、手づかみでアメリカザリガニを採ることにしました。 何人かの子どもたちが参加しました。 初めは躊躇していても、少しずつはまって、穴に隠れているアメリカザリガニを見つけ出して採れるようになりました。 上の田圃のアメリカザリガニ取りに子どもたちが夢中になっているのを確認して、岩田は下の田圃の様子を見に行きました。 数人の子どもも一緒に参加しました。 この田圃は深いので全員には声をかけませんでした。 ここには、まだオタマジャクシやホトケドジョウがいましたが、アメリカザリガニがいませんでした。 草影も探し回ったのですが見つけられませんでした。 下の田圃は、今年田植えをしませんでしたが、野生化したイネが数株、穂を出していました。 アメリカザリガニの個体数を数える作業は、里山2年生が手伝ってくれました。 この日、上の田圃で採集したアメリカザリガニは 585匹でした。 神山が採集して、皆で観察したオニヤンマは暫く逃げようとしませんでした。 泥だらけの手足は湧水を汲んで洗いました。 草地でバッタ類を見つけていた子どもたちもいました。 草影では、カマキリがオオシオカラトンボを捕らえて食べていました。 一日の活動を終えて旧北部公園事務所裏に帰ります。 旧北部公園事務所裏に戻って、今日出会った生き物を思い出して発表し、感想を聞いて、解散しました。 以上
続いて、今日の感想です。 アメリカザリガニの数を数えるのが大変だった。 数えるのは面倒くさかったけど、最後は達成感があった。 穴に潜っているアメリカザリガニを採るのは、最初恐かったけど、やってみたら案外簡単だった。 (案山子づくりの感想) 案山子は思ったより大きかった。 (案山子の顔は)恐い顔にした。 うちらが描いたデザインになるとは思わなかった。 初めはカッパみたいだった。 (田圃に立っているのを見て)お弁当を食べている時に人がいると思ってしまった。(見間違えた。) 案山子はつくっている時は大きすぎると思ったけど、立ててみたら丁度良かった。 (下の田圃に入った感想) 下の田圃に入ったら、まだオタマジャクシがウジャウジャいた。 草を抜いて道もつくった。 ホトケドジョウがウジャウジャいた。 (上の田圃に入った感想) 小さいアメリカザリガニは取りづらかった。 アメリカザリガニをつかむのは、最初は恐かったけど、やってみたら楽しかった。 (その他) 生田緑地にミョウガがあったので驚いた。 |
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