里山の自然学校2009
第7回《案山子づくりと生物調査》

【2009/8/14 更新】


日時 8月13日(木) 10:00〜15:30 晴
場所 青少年科学館、生田緑地
参加者 神山幸雅、福江祥充、須田大貴、豊島芳璃人、内藤義人
    荒井優里花、川村美涼、大島万奈
OB参加 宮部耕佑
                            9人
講師 神山歩未、藤間熙子、中臣謙太郎、山本晃、岩田芳美、岩田臣生

今日は、午前中は案山子をつくって田圃に立てること、午後は生物調査をすること、 案山子の案が集まらなかったので基本的なところは決めて、材料を用意させてもらったこと などを説明して活動を始めました。
案山子の顔は全員が案をつくり、その中からチームで話し合って決めていきます。
女の子チームの案山子の顔が決まりました 男の子チームの案山子の顔が決まりました 女の子チームの案山子が先に完成しました。


出来上がった案山子を田圃に運んで立てます。 立てる前に記念写真を撮りました。
男子チーム作の案山子「福ちゃん」です。CDを目にしたのは面白い発想です。
女子チームの案山子「佳未(かすみ)ちゃん」です。
子どもたちは田圃の中のアメリカザリガニが気になります。
遅れていた稲穂が咲き出しました。


帰り道


暑さを避けて青少年科学館でお弁当を食べました。 また午後は奥の池の生物調査(外来生物駆除作戦)と自然観察の2チームに分かれることにしましたが、 結果的には、男子チームが生物調査、女子チームが植物観察をすることになりました。


奥の池では午前中から「生田緑地の谷戸とホトケドジョウを守る会」が活動していました。 この活動に参加して、奥の池で大量に発生したウシガエルのオタマジャクシを採集する活動を行いました。 ウシガエルは特定外来生物に指定されており、生田緑地における侵略的外来生物として生田緑地植生管理協議会で決議しています。
ウシガエルは5〜9月に1〜2万個の卵を産み、幼生(オタマジャクシ)の状態が越冬し、夏がくると手足を出して幼体となります。 奥の池のオタマジャクシは手足を出し始めています。幼体も見られます。これらが上陸して広がる前にできるだけ捕獲しなければならないと考えています。
里山の自然学校の子どもたちも参加できるようにと、北部公園事務所に頼んで水を落としてもらいましたが、 結局、池に入る子どもはいませんでした。
里山ノートには、服装・持ち物について「毎回、着替えや履き替えは用意しましょう。」と明記してあります。 保護者の皆さん、よろしくお願いします。

この日の生物調査の結果を後日、生田緑地の谷戸とホトケドジョウを守る会から戴きました。
ウシガエルの数は尋常ではありません。まだまだ残っています。早期に再度駆除活動を行う必要があると思います。
カワセミが頻繁に飛来していたのは、2〜3cmのモツゴやメダカを狙っていたのだと分かりました。

ウシガエル幼生665
アメリカザリガニ116
モツゴ705
メダカ48
フナ
キンギョ
スジエビ211
ヌカエビ19




女の子3人は植物観察をしました。


1日の活動を終えて、男の子は感想文を書きました。
女の子は観察した植物のスケッチを描いて、マイ図鑑をつくりました。

田圃の周囲に昔の名残でしょうか、ホオズキが赤い実をつけています。 ナス科の多年草で、仏教ではお盆の時に精霊棚(盆棚)に飾る習慣もあります。 ここのホオズキは草刈りの時に残しておいたものです。里山という玩具箱(おもちゃばこ)の中の玩具の一つです。 この日参加した女の子3人に特別にあげることにしました。
ゆっくり、柔らかくなるまで揉(も)んでから、蔕(へた)のついていたところに穴をあけて、中の種子などを取り出しておいて、 これを口に入れて咬むようにして鳴らして遊ぶものだということを教えましたが、...。

ヌスビトハギは里山のヒッツキムシの一つです。マメ科で、かわいい花をつけますが、もう実になっていたようです。

トキホコリはイラクサ科の一年草で、環境省RDBの絶滅危惧2類、神奈川県RDB絶滅危惧TB類に指定されています。

マテバシイの実のつき方は不思議です。 成熟するのは翌年の秋です。この季節、1年目の実と2年目の実が同居しています。

ツバキの実を見つけたようです。

メタセコイアの球果

3人とも素敵なマイ図鑑ができたようです。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation