里山の自然学校2007
第10回「脱穀」

【2007/10/13 更新】


日時 10月13日(土) 10:00〜15:30
場所 生田緑地
参加者 1班 堀亮平、岡崎湧介、神山幸雅、永喜稜晟、山内冴香
    2班 神山歩未、小倉優里、藤枝有哉、宮部耕佑、滑川拓実
    3班 鈴木志歩、横山卓哉、尾崎基和、日野原佳子
    4班 山下大地、内藤朱香、本多吉之
    5班 山内春香、永喜誠洋、芝原紗希、須田大貴  21人 
講師 山本晃、尾形達也、佐藤利奈、佐山美智子、岩田芳美・臣生

田植えに始まった田んぼ活動の第4回目脱穀の日となりました。

今日は北部公園事務所裏での活動でしたが、青少年科学館から田んぼに直行してしまった子どもたちがいたために、各班班長さんが探しに行きました。 その間に、山本先生の案内で、アカボシゴマダラとゴマダラチョウの幼虫を観察しました。 アカボシゴマダラが普通に見られるようになったのでしょうか。

アカボシゴマダラの幼虫(左)はゴマダラチョウの幼虫(右)です。

恒例になろうとしていますが、田んぼから北部公園事務所裏まで、稲を運びます。
田んぼに降りる時に、昨年のもみ殻を持って降り、田んぼに撒きました。

オダに干してあった稲は、残念ながら、皆で1回ずつ運ぶだけで完了しました。

いよいよ脱穀です。 手本を示してから、順番に脱穀しました。昔の「最新式」脱穀機です。 稲束の山の小ささがどことなく寂しく感じられました。

脱穀した籾が少したまっこところで、藁(わら)の葉や茎を取り除く作業に入りました。 昨夜、岩田が作ってきた1m四方大の篩(ふるい)を試します。目の大きさの異なる2種類を作ったのですが、余り違いは無かったようです。

篩(ふるい)にかけた籾が少したまったところで、《てみ》を使っての選別を始めました。 昨年の《てみ》は子どもたちには大き過ぎたとの反省から、小さいものを追加し、大2、小4としました。

一方、篩(ふるい)にかかって除かれたものの中から、籾(もみ)のついた穂(ほ)を取り出して、籾(もみ)を外す作業も始めました。
一番大変な作業だと思っているのですが、子どもたちは工夫して遊びにしているようでした。 このアイデアを来年は活かさなければならないと思います。

大きく分けて3つの作業を平行して進めました。
お昼もその場で食べましたが、食べ終わると直ぐに生物探しが始まりました。トビナナフシが数頭いました。朝観察した所とは別の場所でも、アカボシゴマダラの幼虫が観察されました。

午後の脱穀作業です。

籾の選別作業です。

篩(ふるい)がけと籾を穂から外す作業です。

終わったところから片づけも始めました。

全作業を終了しました。伝統的な農機具を使わない脱穀が、子どもたちの発想を活かすことで、少しずつ楽しい活動にできそうな印象を受けました。 大きな篩(ふるい)は使うのも楽しいし、役にも立ちそうだと分かりました。 小さな《てみ》は数を増す必要を感じました。 小さく折れた穂から籾を外す作業のためのザルなどの道具を増やした方がいいということも分かりました。
青少年科学館に戻って、田植え、案山子づくり、稲刈り、脱穀という田んぼ活動についての感想文を書いてもらいました。


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