日時 2018/7/29(日) 10:00〜12:00 晴
ガイド講師 特定非営利活動法人かわさき自然調査団
シダ植物班 田村成美
野鳥班 平賀孝政
水田ビオトープ班班長 岩田臣生
サポート 特定非営利活動法人かわさき自然調査団 事務局長 岩田芳美
観察会参加者 5人(大人 4人、小学生 1人)
市内 麻生区 3人、宮前区 1人
市外 八王子市 1人
生田緑地観察会<まるごと生田緑地>は、植物班、シダ植物班、野鳥班、水田ビオトープ班の 4 人がガイドを担当し、出会った全てを観察しています。
今回は植物班の担当者が都合が悪くて参加しませんでしたので、植物についても水田ビオトープ班がカバーすることで開催しました。
観察コースは、青少年科学館前(集合)〜中央広場〜メタセコイア林〜ヒマラヤシーダ広場(解散)としました。
台風12号の影響で朝まで雨が降っていたため、中止になるかと思っていましたが、雨が止んで開催できました。
参加者は 5 名、観察会コースは図のように木陰の中を歩きました。
中央広場南端部の人工池には、ハイイロゲンゴロウが泳いでおり、水面近くをシオカラトンボ(オス)などが飛んでいました。
オオシオカラトンボ(オス)が濡れた舗道に休んでいました。
メタセコイアの林などの木陰の園路を歩きながら、台風による落枝・落果など、荒天後ならではの対象も含めて、参加者が見つけて、関心を示した生物を対象に観察会を進めました。
ヒマラヤシーダ広場の木陰で、観察会を振り返ってから解散しました。
観察した動植物とガイドの感想
●(田村)シダ植物
リョウメンシダ、イノデ、ベニシダ 、オクマワラビ、ミゾシダ、ヤブソテツ、ナガバヤブソテツ、オオバノイノモトソウ、イノモトソウ、イタチシダ類、コバノヒノキシダ、クモノスシダ、トラノオシダ、フモトシダ。
シダは皆似ていて分からない、と言われるので、シダにはシダの、区別の仕方(ツヤ、手触り、ソーラスの形)があるんですと言いました。ミゾシダとフモトシダが似ていると思った人も、ソーラスの形の違いを見て納得されました。ベニシダのソーラス食う虫の食べ跡を見ましたが、すでに虫はいませんでした。
●(平賀)野鳥
今日は、声だけでしたが ヒヨドリ、キジバト、ガビチョウ、ハシブトガラス、コジュケイ、アオゲラ、ウグイスの7種が確認できました。
今年は、例年 夏によく見られる鳥が見られません。
●(岩田)観察した植物 7種、昆虫・その他 31種
〇植物 7種
メタセコイア(松果、落果、樹液ヤニ)、トチノキ(実生)、ヤブミョウガ(花、実)、トウカエデ(落枝の実)、シンジュ(落枝の実)、シデ類(落枝の実)、トキホコリ
〇セミ・カメムシの仲間 9種
ミンミンゼミ(声)、アブラゼミ(声、羽化殻のオスとメス)、ニイニイゼミ(声、羽化殻、羽化途中の死骸)、ヒグラシ(声、死骸)
アオバハゴロモ(幼虫、成虫)、ツチカメムシ、アカスジキンカメムシ(翅が落ちていた)、エサキモンキツノカメムシ、オオモンシロナガカメムシ
〇甲虫の仲間 3種
マメコガネ、ハイイロゲンゴロウ、トウキョウヒメハンミョウ
〇チョウ・ガの仲間 5種
ヤマトシジミ、アカボシゴマダラ、クロヒカゲ(下の写真)、キアシドクガ(羽化殻)、ミノムシ
〇トンボの仲間 4種
ウスバキトンボ、シオカラトンボ(オス)、オニヤンマ、オオシオカラトンボ(オス)
〇ハチ・アブの仲間 2種
オオモンクロベッコウ、ツリアブの仲間?
〇キリギリスの仲間、その他 7種
クビキリギス(幼虫)、カネタタキ(幼虫、成虫)
ハラビロカマキリ(幼虫)、ツマグロヨコバイ類幼虫
イシノミ類、グンバイムシ類
トビナナフシ類(幼虫)
〇カタツムリの仲間 1種
ミスジマイマイ
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