生田緑地の生物多様性保全

谷戸の水辺保全など
日時 2018/8/14(火) 10:00〜13:30 晴
場所 生田緑地の谷戸
参加者 岩田臣生、岩田芳美

猛暑が続いているので、水の状態管理は欠かせません。
湿地(B05)に入る所で、産卵しているオニヤンマに出会いました。
カメラを取り出したのですが、暗い場所のため、私のカメラでは撮れませんでした。

湿地(B05)の水は辛うじて 3 段目の池まで達していましたが、水面がありませんでしたので、簡単な泥上げだけ行っておきました。
また、通行を邪魔していたカナムグラは刈りました。
キンミズヒキゲンノショウコミズタマソウなどが咲いていました。

上の田圃地区(B06)は殆どの稲が出穂して、オオシオカラトンボが群飛していました。
木道北側(住宅地側)のカナムグラ刈りを行いました。

田圃の中には、大小様々なアメリカザリガニがいました。

時々、大きなナガサキアゲハが木陰を辿るように飛んでいました。
ナガサキアゲハは南方系のチョウですが、神奈川県西部でも越冬するようになり、生田緑地では普通に見られるチョウになっています。
草地の中のヤマグワには、多数のアオバハゴロモのほか、アオマツムシの幼虫もいました。
アオマツムシは、明治時代に入ってきた外来種ですが、夏の川崎では街路樹などで鳴く声が普通になっています。

ノブドウ(キレハノブドウ)が木道の上にまで伸びていました。

下の田圃(B07)からヨシ原(B08)に入る辺りで、フジが絡みついたサクラが折れて、木道わきのカサスゲを覆っていました。
サクラは枯れていて、太いフジ蔓の重さに耐えられなくなったようです。
何とか、カサスゲの上から枝や蔓を取り除きましたが、その中から鳥の巣が出てきました。 鳥の種類は分かりませんが、丁寧に作られた巣でした。
ある程度片づけたところで、余りの暑さ(腕時計では 35.9℃でした)に熱中症気味となったため、作業は止めて、木道の上に上がり、休憩しました。
木陰で、風が流れていて、気持ちの良い場所でした。
辺りを眺めていたら、スズメバチが木々の枝先を丹念に探っていました。
そして、少しずつ近づいてきて、私の所まで来ると、私の体の周りを探り始めました。
警戒している様子は全く無かったので無視していましたが、最近のスズメバチを敵対視する生田緑地管理のことを考えてしまいました。
危険性の無い巣を駆除して、キイロスズメを殺してしまった。
ネコに餌を与える行為を放置して、植込みの中に残されたネコの餌にスズメバチが群がって、辺りを飛び回っていても何もしない。
このネコの餌やりによって疥癬が流行し、定点カメラに写ったタヌキは全て無残に毛を落としている。
こんな公園管理が適切なのだろうかと考えていました。

帰り道、園路脇にムラサキシジミがいました。これも南方系のチョウなのですが、生田緑地では、普通に出会うチョウになっています。

カタハリウズグモの巣がありました。

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