生田緑地の谷戸の自然保全活動



カナムグラ刈り
日時 2015/8/27(木) 10:00〜12:00 曇
場所 生田緑地 上の田圃下の草地
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤一

上の田圃下の草地が完全にカナムグラに覆われてしまいました。
カナムグラの花が咲き始める前に、できるだけ刈り取り、ツリフネソウなど、まだ生き残っているものを救出する活動を行いました。
該当範囲の半分を行いました。

トックリバチの巣がありました。 入口は蓋で塞がれていました。
トックリバチは泥で、このような壺状の巣をつくり、蛾の幼虫を狩って中に入れ、卵を一つ生みます。
孵化した幼虫はこの幼虫を食べて成長し、蛹となって羽化し、内側から穴を開けて飛び出します。

草地にはマメコガネが見られました。
アメリカに侵入して大害虫として扱われているようですが、ここではツリフネソウの葉を食べていたものの、大きな被害があると感じたことはありません。



水辺管理(田圃や湿地の水漏れ塞ぎなど)
日時 2015/8/27(木) 12:00〜13:00 曇
場所 生田緑地 上の田圃下草地、湿地
参加者 岩田臣生、岩田芳美

田圃が湛水されていないとアライグマの攻撃を受けやすいと感じているため、田圃の畔を一回りして水の状態を確認しました。
カナムグラ刈りを始める前に、堰の脇にあった大きな穴を塞いであったので、水位は高くなっていました。
農業ではないので収量は余り気にしてはいませんが、稲刈り、脱穀など、子どもたちが楽しめる程度には残して欲しいと願います。

畔には様々な草が繁茂していました。
セリの実にはアカスジカメムシがいました。吸汁中のようでした。

ミソハギは、まだ花盛りです。

イネ、ジュズダマ、ツリフネソウが生い茂った中で、セスジツユムシが寝ていました。

田圃の上をオオシオカラトンボシオカラトンボが飛んでいました。 オニヤンマも、かなり低いところを飛んでいました。

田圃雑草のタカサブロウが咲いていました。 葉の鋸歯が明瞭なので、南米原産の外来種アメリカタカサブロウのようです。 種子に翼が無いことを確認した方が良さそうです。

テンツキsp.と思われる田圃雑草もありました。


湿地も気になったので寄りました。
2段目で2ヶ所、3段目で1ヶ所、水が穴に吸い込まれていました。 スコップを持っていなかったので、手足を使って穴を塞ぎましたが、土が柔らかくなっているので長持ちはしないでしょう。

湿地にはイヌトウバナが咲き始めていました。

木の下の少し暗い所に、クロコノマチョウがいました。

ヤマグワの葉上にツマキシャチホコが止まっていました。

帰りの木道で、ビロードコガネ、エサキモンキツノカメムシ、ヤマトフキバッタに出会いました。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation