生田緑地の谷戸の自然保全活動



倉庫内の片づけ(田植えの準備)
日時 2015/5/21(木) 9:10〜9:50 晴
場所 生田緑地 倉庫
参加者 岩田臣生

水田ビオトープ班では様々な活動を行っているため、様々な用具や材料などが必要ですが、これらの整理ができていません。 必要な時に、必要なものが何処にあるのかが分からない状態というのは問題です。
今回は、5/24(日)の田植えに使う目印、鳥よけテープなどを探し出しておくことにしました。 併せて、先日の植生調査に用意していなかったメジャーや傾斜計なども探し出しました。
今年は、細かい用品を整理・保管しておくための収納ボックスを考えたいと思います。


水環境調査
日時 2015/5/21(木) 9:30〜12:00 晴
場所 生田緑地 
参加者 政野祐一

5月期の水環境調査を行いました。


田植えの準備など
日時 2015/5/21(木) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 上の田圃
参加者 岩田臣生、鈴木潤三

谷戸へ降りたところで、木道の手すりにヒカゲチョウ?の幼虫が歩いていました。


上の田圃
前回少し残してしまった上の田圃の代掻きをするつもりでしたが、田圃の水が畦沿いの溝の部分だけになっていました。 水が無いと代掻きにはなりません。

この浅い水域は、田植え後のアメリカザリガニの採集用に設けているものですが、そこに、マメゲンゴロウシュレーゲルアオガエルの幼生(オタマジャクシ)、 オオアオイトトンボの幼虫(ヤゴ)、コミズムシなどが見られました。



湛水するために、水流に溜まったモウソウチクの枯葉を片づけたり、畦にあけられたアメリカザリガニ穴を塞いでみました。 そして、その効果が出るまでの間に、田植え後に鳥よけテープを張るための支柱用の竹を取りに竹林に行きました。

竹林
モウソウチクを切り出している時に、モウソウチクの枝にオオミズアオがいて、飛び出しました。
羽化したばかりだったのか、ヨタヨタと心許ない飛び方で、階段上のデッキに落ちました。
オオミズアオはヤママユガ科の大型の蛾で、5月と7〜8月の年2回発生します。 2013年、かわさき自然調査団が選んだ川崎の生物100選にも入れました。

細めのモウソウチクを5本伐って、1mほどの長さの竹を20本つくりました。

湿地
流水量が少なくなっているので、湿地の水の状態も確認しておくことにしました。
すると、1段目から2段目に落ちた水が大きな穴に吸い込まれて、どこかへ消えていて、2段目には入っていませんでした。
このため、2段目からの水を受ける形になっていた水溜りは干上がっていました。
1段目から2段目に落ちた水が抜けていて穴を塞ぐと、2段目に水が広がり始めました。
保護している田圃雑草の芽が出始めていました。

上の田圃
上の田圃に竹を運んで戻りましたが、水は殆ど増えていません。
シオカラトンボ♂♀、シオヤトンボ♂がいました。 そして、外見では♂なのか、♀なのか分からない、未熟個体のようなシオカラトンボが産卵行動をしていて、時々、短時間ですが、♂に無理やり連結させられていました。


そこで、水流からの水路の泥をあげ、木道下のパイプの入口が泥に埋まっていたことが分かり、これを直しました。 しかし、水流の流量自体が少ないことから、田圃の水位はなかなか上昇しそうにありません。
この日の代掻きは諦めました。 時間がかかっても、水が溜まってくれることを願うばかりです。


ガマズミの白い花が咲いていました。


下の田圃の周囲のヨシ刈り、畦への泥上げなど
日時 2015/5/21(木) 12:00〜13:30 晴
場所 生田緑地 下の田圃
参加者 岩田臣生

下の田圃
下の田圃周辺にはヨシが広がっています。 暫く来なかっただけで、急に大きくなってしまったように感じます。 しかも、田圃の畦にまで繁茂していました。
下の田圃には田植えをしなくてもいいと思っていましたが、この光景を見たら、畦のヨシは刈っておきたいと思い、刈ることにしました。
この田圃は深い湿田で、長靴でも潜ってしまうため、田圃の中は諦めました。
刈っていくと、ヨシは田圃裏の水流や土手にまでも広がっていることが分かりました。
畦のヨシを刈ってから、畦の草刈り代わりの泥上げを行いました。 畦には、ミゾソバやヒメシダが繁茂していました。
田圃の中の水面は殆ど見えなくなっていて、コナギの小さな芽が広がっていました。 ここで保護している田圃雑草も発芽していました。
シオカラトンボが3匹、縄張り争いをしていました。

通りがかりの来園者が「今年はホタルはどうですか。」と声をかけてきました。
湧水の流量が減っていて、夏に涸れてしまうことが起こるようになっていることを話すと
「昔は中央広場の辺りでも見られたのに、見られなくなってしまった。」
「だんだん減って、そのうち見られなくなってしまうのだろうか。」
などと嘆いていました。


ヨシ原
水環境調査をしていた政野さんから階段下の水路の水が止まっていると聞きましたので、状態を見ておくことにしました。
水路内に泥が溜まっている上に流水量が少なくなったため、周囲に漏水しているのだろうと推察されました。 泥上げは別の日に考えることにしました。

昨秋伐採したハンノキの萌芽を草が覆っているように見えたので、ヨシ原に入りました。
ヤブカラシやカナムグラが絡みつき始めていましたので、ハンノキの周囲の草を刈り取りました。
萌芽は異常に太く、逞しい枝になろうとしていました。

ヨシ原の池にはクロスジギンヤンマが来ていました。
この日は、谷戸の中で何度か見かけています。

また、近くの草の葉の上にヒゲナガハナノミ♀がいました。今年の初見です。
ヒゲナガハナノミが出現したということはスジグロボタルも現れるかも知れません。
帰り道の木道脇の生息地を観察したら、確かに、スジグロボタルを2個体見つけることができました。
昨年は、この生息地でスジグロボタル成虫を観察することができませんでしたので、嬉しくなりました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation