生田緑地観察会
主催 青少年科学館

生田緑地観察会“里山の自然”

日時 2019/7/28(日) 10:00〜12:00 曇後晴
ガイド講師 特定非営利活動法人かわさき自然調査団 水田ビオトープ班班長 岩田臣生
サポート  特定非営利活動法人かわさき自然調査団 事務局長 岩田芳美

観察会参加者 5 人(大人 3 人、小学生 1 人、幼児 1 人)

台風 6 号は進路を変えて、川崎を直撃することはありませんでしたが、前夜の雨は朝まで残りました。
科学館から、観察会を中止しようかとの相談がありましたが、曇から晴の予報でもありましたので、参加者が一人でもいれば開催するべきと考えました。
雨続きで、適当な観察対象があるかどうかは疑問でしたし、木々の幹まで濡れている樹林の観察は気乗りがしませんでした。
いつものルートを歩いて、生田緑地の今の自然を観察して一汗かくというウォーキングとし、子どもたちのために、出会えた生きものを観察対象にしました。

中央広場の草地の上、2〜3m程の高さの所には、ウスバキトンボが数頭飛んでいました。
マテバシイのドングリは少し大きくなっていましたが、子どもたちは、木についているドングリには関心が無いようでした。
中央園路を進むと、ヤマトシジミが、1頭、姿を見せてくれました。

ニイニイゼミミンミンゼミの声が生田緑地をくるんでいました。
オトギリソウ、ヤマユリなどを観察しました。
子どもが、ミスジマイマイを 2 ヶ所で、また、アズキガイも見つけました。雨続きの天気のお蔭だと思います。


サクラの木にアブラゼミを見つけましたが、鳴いてはいませんでした。

生田緑地整備事務所付近まで来ました。
小さな子どもたちは朽木に生えているキノコが気になったようですが、この辺で、ツリガネニンジンや、 ナミアゲハ幼虫などを観察しました。


谷戸に降りる階段の手摺に、ミノムシがいました。
子どもたちが、キセルガイを見つけてきました。

ピクニック広場まで降りる途中でも、アズキガイを観察しました。

ピクニック広場を過ぎた所で、モグラ塚に出会いました。
また、ここにもヤマユリを見つけました。

ヤブミョウガの群落が咲き始めていました。
その花に、ヒラタアブが多数群れていました。


暑さ厳しい中の観察会だったので、ハンノキ林上で、父子 3 人は幼児の体調を考えて帰りました。
ハンノキ林の説明から、大人相手の観察会に変えました。

梅畑で、写真のようなハラビロカマキリ幼虫を見つけました。
脚に縞模様があります。
在来のハラビロカマキリの若齢幼虫なのか、 ムネアカハラビロカマキリの若齢幼虫なのか、分かりませんでした。

アライグマ用の箱ワナが丸見え状態で置かれていましたので、質問があり、説明しました。
木道の傍ですから、箱ワナの目隠しは必要だと思います。
現在、つくってある目隠しは、中大型哺乳類調査の定点カメラ用のものです。

上の田圃のイネの成長が悪いことについても、質問があり、説明しました。
上の田圃周辺には、オオシオカラトンボショウジョウトンボシュレーゲルアオガエル幼体などが観察されました。
クサギが蕾をつけていて、そこにクマバチが来ていました。

田圃周りのジュズダマの花が咲いていました。
ナガサキアゲハが飛んでいました。
上の田圃下草地には、ノカンゾウが咲いていました。


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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation