日時 2016/1/16(土) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地
参加 A班 額谷悠夏、内山涼湖
B班 清田陽助、石井一成、南部輝久
C班 東 陽一(富士通)、岩渕裕輝(同)
D班 渡邊洋己(富士通)、松原通仁(同)、莇 清(資生堂)
(市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美 12人
生田緑地整備事務所裏に集合して、ヘルメット、ノコギリを身につけてから谷戸に降りました。
この日の活動場所には特定の呼称がありません。
勝手に名前をつけても、役には立たないので、参加者の募集に当たっては、活動場所については触れませんでした。
生田緑地中央地区北側の谷戸、昔の文献によると不動谷戸と書かれていましたが、川崎市の生田緑地整備事業に基づくと、ピクニック広場、萌芽更新地区、谷間の探勝路(ハンノキ林)、
ホタルの里という呼称がつけられてきた谷戸の自然探勝路の途中から芝生広場へ上がる分岐点の上側です。
細い支尾根の状態で、下から見て右側は谷頭凹地の急斜面(崖面)になっていて、左側はアズマネザサの繁茂する斜面になっています。
まずは自然探勝路から対象地区の常緑樹繁茂の状態を観察しました。
谷頭凹地にはアズマネザサが、崖面上部にヒサカキが繁茂していました。
外側からの観察の後に、活動対象地の尾根を登りましたが、意外に急な登りでした。
対象地に入って、まず気が付いたことは、急峻であるだけではなく、地面が乾燥しきっていて非常に滑り易いこと、平坦な部分が全く無いことでした。
常緑樹が消える辺りに荷物を置いて、どのような活動にするかを話し合い、常緑樹の大部分を占めているヒサカキを地上1m程の所で伐採することにしました。
ヒサカキは萌芽してくると思いますが、低木層に抑えるだけで林床植生が回復するかどうかを見ていきたいと思います。
少ないながら、直径数cmのシラカシやシロダモもありましたが、これらは除伐することにしました。
狭くて急傾斜の尾根ですので、伐採した材の置き方を決める必要があります。
1m程の高さで伐採したヒサカキを支柱にして、そこに材を積むこととし、また積む場所は適当に分散して、運ぶ手間を省くことにしました。
手本を見せろというので、置き場に良さそうな場所を選んで、崖面での伐採を始めました。
この時に、崖面での作業を手伝ってくれた3人は、その後も一緒に、谷頭凹地の急斜面で活動しました(D班)。
今回初めて参加してくれた女性の面倒は「自分がみる」という申出を額谷さんからいただいたので、お任せし、安全な場所で、欲張らずに、楽しんでもらうことにしました(A班)。
前回に続いて参加してくれた青年二人は、前回、清田班でしたので、清田さんに任せました(B班)。
特に班分けを指示したわけではありませんが、こんな流れの中で、富士通から参加の二人は探勝路側の斜面で、サッサと活動を始めていました(C班)。
活動を始めた頃の尾根筋は疎らにアズマネザサが生えていました。
尾根の上の方から見ると、左からD班、A班、B班、C班という配置になりました。
A班とB班は接近しての活動になりましたが、お互いに注意しながら、安全に活動することができました。
伐倒したら園路に落ちそうなシラカシはロープを張って作業しました。
この日は、結構大勢の来園者が歩いている姿が、木の間越しに見られました。
伐倒作業は斜面の下の方から進めていくのが基本ですが、尾根の上の方に荷物を置いて、そこから放射状に活動を進めたために、
谷頭凹地の崖面では、伐倒したヒサカキの枝が下側に生えていた樹木の枝に絡み合い、上手く倒れてくれない事態が発生しました。
崖面には足掛かりとなる所が無く、乾燥した土は落葉と一緒にサラサラと流れてしまう状態でした。
皆で知恵を出し合って、いろいろな方法を試しましたが、結局、材の根元側にロープをかけて、引っ張り上げて、空いた地面に倒すことができました。
このような時には、ロープが無いと、安全な活動はできません。
活動を終えて尾根を降りました。
大変な活動だったと思いますが、外から見ると大した変化には見られません。
活動前に、「どんな割合で間伐すればよいのか?」という質問があったので、「全て、伐っていいです。」と答えました。
この人数と時間で、常緑樹だけですから、集中して伐採した方が、林床を明るくすることができて、効果を検証し易いと判断しました。
この場所なら、状態のモニタリングも容易です。
生田緑地の常緑樹林化を抑えるための管理方法の実験の一つと考えています。
ベンチに移動して休憩し、集合写真を撮りました。
今回は、ベンチにカメラを置いて、セルフタイマーを使いましたので、全員が入っています。
生田緑地整備事務所裏に戻ってから解散しました。
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