生田緑地自然環境保全管理会議市民部会
里山倶楽部A


平成27年度第8回里山倶楽部A


日時 2015/12/5(土) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地 萌芽更新地区
参加 工藤真貴子、工藤思由(中3)
   山下まい、山下はなの(小5)、山下ねのは(小2)
   小泉咲子、小泉 翠(幼児)
   鈴木麻美、鈴木美舟(小4)、鈴木眞之介(小1)
   額谷悠夏
  (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美      13人

平成27年度(2015)第8回里山倶楽部Aの活動です。
今年度の里山倶楽部Aは、この日が最終回です。
今年5月の第2回里山倶楽部Aの活動としてクヌギの実生を萌芽更新地区に植えました。
しかし、植樹後、かなりの期間、雨が降らず、クヌギの実生は葉を落としてしまいました。
このため、植えたクヌギは全滅したと思っていました。
ところが、10/24に、萌芽更新地区の次の活動を検討するために、当該区域のヤマグワなどを刈りながら、状態を観察していたところ、クヌギの実生を1本見つけました。
植えた実生クヌギのうち、少なくとも1本は生き残っていたことが分かりました。
一方、皆伐更新地区の5年目の活動は、先月、成長調査を行い、実生コナラは1年間で概ね1m成長していたことを確認しました。 また、年内に済ませるべき、保護のためのアズマネザサ刈りは終わりました。
そこで、年内最後の活動となる、この日は萌芽更新地区のクヌギの実生は何本残っているかを確認しながら、園路沿いの斜面のアズマネザサを刈ることにしました。
いつものように生田緑地整備事務所前に集合してから、谷戸に降りました。

来園者に見られることのない皆伐更新地区では、アズマネザサなどは、残そうとする実生の周りだけを刈っておけば良いのですが、ここでは園路沿いを一様に刈っておくことにしました。
春に植えたクヌギの実生が1本残っていたこと、もしかすると他にも残っているかもしれないので注意してアズマネザサを刈ってほしいとお願いしました。
活動を始めてみると、次々に実生が見つかったため、周辺からアズマネザサを伐り出して、目印にしました。

目印のアズマネザサにはスズランテープをつけることにしました。

集合写真を撮りました。

園路沿いの斜面のアズマネザサを刈ることで、植樹したクヌギがかなり残っていることが分かりました。また、今年発芽したと思われるコナラの実生も見つかりました。
モミジイチゴも刈らないとアズマネザサを刈ることができない所もあり、今回は、これらは刈りました。
この部分には、コナラ、サワフタギ、イボタノキ、ウグイスカグラ、ヤブムラサキ、ゴンズイ、コブシ、ニワトコなどの低木がありました。
草本層にはアズマネザサのほか、黒い実をつけたナルコユリ、種子を落とした後のオカタツナミソウ、葉をつけたタチツボスミレ、既に種子を殆ど落としたイノコズチなどがありました。
夏に繁茂していたと思われるカラスウリがムラサキシキブの枝に絡んで赤い実をつけていました。 枯れたヤマノイモ、その他の蔓が低木に絡んでいました。
2014年1月に萌芽更新を目論んで伐採したコナラはキノコの生えた伐り株になっていましたが、クヌギはムラサキシキブなどに囲まれながらも萌芽枝を伸ばしていました。
来年は、今回確認した実生を保護して育てる活動を行いたいと思います。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation