日時 2015/9/5(土) 10:00〜15:00 曇
場所 生田緑地 皆伐更新地区
参加 工藤真貴子、工藤思由(中3)
山下佳保里、山下淳也(高2)、山下真奈実(小5)
山下まい、山下はなの(小5)、山下ねのは(小2)
小泉咲子、小泉 翠(幼児)
片岡日出美、片岡優斗(幼児)、片岡航佑(乳児)
鈴木麻美、鈴木美舟(小4)、鈴木眞之介(小1)
額谷悠夏
(市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美 19人
平成27年度(2015)第5回里山倶楽部Aの活動を行いました。
7月は天候に恵まれずに休みとしましたので3ヶ月ぶりの活動でした。
皆伐更新の活動は、生えてきた植物を見分けて、コナラ林と呼べる雑木林に育てるために残すべき幼木の邪魔になるものだけを刈り取る活動だと考えています。
そのためには細かい手作業が必要です。
また、伐採してから樹林と言える状態になるまでに7年はかかると聞いていましたので、長期間関わってくれる人が欲しいと思いました。
そんなことから、子どもたちに参加してもらうことが重要だと考え、母子に参加してもらえるように活動してきました。
要所要所で必要になる男手や専門家は、その都度、参加してもらったり、私たちが補足的に活動することで進めてきました。
勿論、雑木林の植生管理活動を小さな子どもたちと一緒に行うことには不安があります。
鎌を持たせても大丈夫か、絶えず見ていないといけないのではないかということです。
鎌は小さな桑切鎌を選びましたが、それでも刃物ですから心配です。
しかし、今までは鎌による怪我は起こっていません。
参加したいという母子は少しずつ増えて、今年度は7組19人の母子が登録してくれています。
子どもたちが多くなると、里山倶楽部の友達というコミュニティができてくるので、活動が楽しくなるという好循環が起こると思います。
里山の自然学校では概ね同じ年齢の子どもたちが集まっていますが、里山倶楽部Aの場合は年齢差が大きくなっています。
多分、このことも子どもたちの成長にとって良いことだと思います。
ともあれ、参加者にとって楽しい活動になるようにしたいと考えています。
この日の朝も、集合場所の生田緑地整備事務所前は賑やかでした。
現地に向かう途中、枡形山広場でエンジュの実を観察しました。
中国原産の植物で、日本には古い時代に入ってきたものです。
また、尾根路の両側には様々なキノコが生えていたので、子どもたちは、その大きさや色彩に興味津々で観察しました。
30分もかかって皆伐更新地区に着きました。
活動の前に虫除けをしっかりつけました。
皆伐更新地区の草木の繁茂は著しく、毎回歩いている地区内の管理通路状の部分も、やぶこぎ同然となる場所がありましたが、まず区域内を一周して、植物調査を行いました。
下草刈りの作業の後では刈られてしまって正しくリストアップされないだろうとの判断でしたが、実際は余りのやぶ状態のために見つけられない植物が多かったようで、
10分程度の駆け足調査で、低木層が16種、草本層が20種でした。
前回(6月)の活動の時には記録を取らなかったことの反省からの調査でしたが、作業を始めたら、あれもあった、これもあったということになりました。
今回は作業優先ということで納得することにしました。
この作業前の植物調査は小5〜高2の子どもたちに活躍してもらいました。
ツマキシャチホコ幼虫がいました。
皆伐更新地区内にも、キノコが多数見られました。
ヒヨドリバナが白い花を咲かせていました。
ヒヨドリジョウゴは白い花と赤い実の両方が見られました。
その後、赤ちゃん以外の全員が桑切鎌を持って、アズマネザサ刈りを始めました。
里山倶楽部Aを始めた時も、まさか赤ちゃんを連れて来るお母さんがいるとは思ってもいませんでした。
今年、そのまさかが現実になりました。
子供たちの面倒は親が看ることとしていますが、赤ちゃんを背負ったり、抱いたりして、一日中、雑木林で活動するのは無理だと思われました。
少なくとも、赤ちゃんが昼寝をするための場所は必要だと考え、そのために今回はハンモックを用意しました。
赤ちゃんが昼寝をしてくれれば、お母さんは活動してくれるはずです。
ところが、小さな子どもたちが、皆、関心を示してしまいました。
試しのつもりで一つ購入しましたが、最低二つは必要だったようです。
活動が始まると、20m四方程の狭い範囲ながら、皆どこにいるのか姿が見え難くなりました。
午後からは用事があるという人たちが帰って、残る人たちは雑木林の林縁で、お昼を食べました。
皆伐した時に伐採材を玉切りして利用していた椅子は様々な虫たちの棲みかとなり、もう椅子としては使えません。
いよいよ新しいベンチが必要です。
午後もハンモックを張って寝かせようとしたのですが、...。
皆が枡形山のトイレに行っている間、ハンモックはお兄ちゃん、お姉ちゃんに占領されてしまいましたが、赤ちゃんが戻ってきたら譲ってもらえたようです。
赤ちゃんは一人で静かにお昼寝をしていました。
暑さは厳しく、全身が汗まみれになりましたが、下草刈りは広範囲に進みました。
残してきた樹木も、場所によっては、間伐が必要になってきました。
下草刈りが進んで区域内が歩きやすくなったので、子どもたちが区域内で巡り始めました。
暑さの中の作業です。時間に拘らずに、皆さんが休憩したくなったところで、今回の9月の活動を終了することにしました。
疲れましたが、今日も楽しい活動でした。
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