勉強会 "外来樹木の大木とどうつきあうか"
日時 2013/9/21(土) 16:00〜18:30 晴
場所 生田緑地ビジターセンター
講師 倉本 宣 (明治大学教授)
参加 井口かおる、井口 実、磯部由喜子、井上文雄、梶山大樹、清田陽助、小泉恵佑、斎藤昭三、
佐久間淳子、佐藤宏恵、白澤光代、鈴木正治、高島眞園、高島祐一郎、田中 修、土屋邦雄、
額谷悠香、堀内慈恵、政野祐一、松岡嘉代子、森下 昇
市民部会事務局 岩田臣生、岩田芳美 計 24人
今回の主題は様々な考え方や様々な立場があることで、結論が出ていることではありません。
ある極端な場合にどうかということは言えますが、一般にどうかということは言えません。
黒川農場の入口にあったヒマラヤスギは建設に際して伐らずに残されましたが枯れてしまいました。
一橋大学国立キャンパスのヒマラヤスギを伐採する計画は、反対する座り込みにあって中止になりました。
明治大学では、生田緑地キャンパスに登戸研究所以前からのヒマラヤスギがあります。
和泉キャンパスには予科時代からのヒマラヤスギがあります。
駿河台キャンパスでは、建物の建て替えに際して、そこにあったイチョウを教職員が金を出して移植して保護しました。
生田緑地の宙と緑の科学館の建設では、無理をしてヒマラヤスギを残しました。
岡本太郎美術館前のメタセコイアは生田緑地のシンボルとして扱われています。
東京都の巨樹巨木林調査では、幹周3m以上を対象にしていますが、ヒマラヤスギが55本、メタセコイアが11本、イチョウが5248本ありました。
様々な事例において、外来樹種の大木を肯定する立場の人の意見は、「長い時間、そこに生きてきたから」、「なじみがあるから」、また「長い間生きているが繁殖しているわけではないから」などです。
環境省では要注意外来生物として、ハリエニシダ、モリシマアカシア、カエンボク、アカキナノキ、ギンネム、ハリエンジュ、トウネズミモチを指定しています。
東京都内の街路樹は全体で704,980本、外来種ではイチョウ 62,278本、ハナミズキ 60,780本、サクラ類 43,896本、トウカエデ 37,689本、プラタナス類 33,143本ありました。
公園の林について、garden 〜 park 〜 forest と分けて管理する考え方があります。
生田緑地憲章では「持ち込まない、持ち出さない」ということを定めています。
この憲章を前提にした場合、外来樹木についてはどうしたらいいのかということを考えてみました。
憲章制定以前の公園整備の過程で多くの植物が持ち込まれていますが、これについても様々な意見があります。
国内の樹種であっても、生田緑地にとっては外来種になることもあります。
今も公園として行われている様々な植栽はどのように考えればいいのでしょうか。
外来の樹木とどのようにつきあったらいいのか、入れたら問題があるというものについてどう考えてどうしたらいいのか、このようなことについて意見交換を行いました。
今回は事前申込をしていない人が5人もいました。
市民部会では小学生の参加は経験していますが、今回初めて高校生が参加してくれました。
一方的に聴講する形の勉強会と異なり、様々な意見を出し合う形の勉強会には慣れていない人が大部分であったため、
最後になって、意見発表をお願いしてから活発な意見交換になってしまい、閉会時間が大幅に遅れてしまいました。
これは、事務局の反省事項です。
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