日時 2012/7/7(土) 10:00〜14:00 霧雨
場所 生田緑地
参加 金子文隆、工藤思由、末武宏太
(市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美、佐藤登紀子
雨天中止にしようかとも思ったのですが、夏の植物の生長は著しいため、コナラの実生周りの草、アズマネザサ、他の実生などを刈り取っておくことにしました。
8月の里山倶楽部Aの活動は休みなので、7月を休むと3ヶ月放置することになるからです。
皆伐更新地区に向かう途中、霧雨に濡れた生田緑地の木々の幹にミスジマイマイやキセルガイの仲間が見られました。
タマゴタケのほか、数種類のキノコが園路沿いの林床に見られました。
辺りは霧がかかったように霞んでいました。
園路も濡れて滑りやすくなっていました。
皆伐更新地区は夏草が繁り始めたという感じで、コナラの実生がどこにあるのか分からない状態になっていました。
そこで、手分けして、実生やヒコバエを確認しながら、その周囲1mほどの範囲の草、アズマネザサ」、他の実生などを刈り取ることにしました。
ヤマザクラ、ヤブムラサキ、ウグイスカグラ、タラノキなども、この範囲のものは全てを対象にしました。
佐藤さんには植生調査をお願いしました。
里山倶楽部Aとしては、参加者全員で勉強しながら進めたいところですが、本格的に雨が降り出す前に草刈り作業を終えておきたかったので任せてしまいました。
オカトラノオが咲いていました。
オオニジュウヤホシテントウが葉上にいました。
ササキリの幼虫がいました。
親とは姿が異なるのですが、非常に個性的なフォルムだと思います。
その他、クロヒカゲやヒメウラナミジャノメがいました。
クヌギの葉には、体長4〜5mmのヒメクロオトシブミが10匹近くいました。
新緑の頃、筒状に丸められた葉が園路に転がっているのを見たことがある人は多いと思います。
その丸められた葉の中にはオトシブミの仲間の卵が一つ産み付けられており、孵化した幼虫はその葉を食べて育ちます。
この落し文の主がオトシブミです。
オトシブミの仲間は、日本には23種ほどいるそうです。
ヒメクロオトシブミは、その中の1種で、日本の本州、四国、九州に分布しています。
川崎で見られるヒメクロオトシブミは写真のように黒色です。
タラノキには、体長5〜6mmで、薄い水色の斑紋があり、テントウムシかと思わせる風体の昆虫がいました。
甲虫だとばかり思って調べても分からず、茅ケ崎の岸さんに尋ねて、マルウンカだと分かりました。
ウンカの仲間だったのです。
普通にいるウンカだそうです。小さな生物ですから今まで気がつかなかっただけなのでしょう。
霧雨が降ったり、やんだりする中、何とか全ての実生と萌芽周りの草刈りを終えることができました。
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