日時 2012/6/2(土) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地
参加 金子文隆、豊島由美子
(市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美
第3回里山倶楽部Aの活動を行いました。
皆伐更新地区に向かう途中の枡形山広場の小さな草地で、セイボウやクロハナムグリに出会いました。
昨春の皆伐更新地区は荒地といった感じで、生物の気配が感じられませんでした。
そして、皆伐すると、こんな荒地になってしまうのかと不安さえ感じていました。
ところが、1年経ってみると、植物は繁茂し、昆虫も多く感じられます。
現地に着いた時に出迎えてくれたのが、ウラギンシジミとムラサキシジミでした。
ムラサキシジミは翅がかなり傷んでいました。
ウラギンシジミは休憩の時にもやってきて、体に止まろうとしてきました。
現地を一回りしてみると、シロテンハナムグリがいました。
活動は、伐株からの萌芽や実生コナラの成長を調べながら、
その周囲のアズマネザサ、ヤマグワ、アカメガシワ、ヤブムラサキ、ヒヨドリジョウゴなど、元気に成長している植物を刈り取ることとしました。
コナラの萌芽が枯れてしまったもの、枯れそうになっていてテントウムシが沢山ついているものが目立ちました。
どうやらアブラムシが大量に発生して枯れてしまったものや、天敵であるテントウムシが多数ついているものということのようです。
テントウムシの発生が間に合った伐株が生き残ったようです。
保護活動をしながら調べた伐株のうち尾根筋の乾燥し易い場所にある66、67のコナラの萌芽が新たに枯れていました。
アブラムシに勝てなかったようです。
5月のアブラムシの大量発生を乗り切れるかどうかが、萌芽更新できるかどうかの一つの大きな関門になっているようです。
不思議なことに、実生のコナラにはアブラムシの痕跡がありません。
しかも、既に80cmを超えているものが6本はあります。
実生コナラが周囲の成長の早い実生(樹木)に負けないように保護管理を継続することで、雑木林の更新はできそうな気がしています。
実生コナラの保護のために、アカメガシワやヤマグワは気軽に除伐できますが、サクラになると残しておきたいという人が必ず出てきますので、コナラやクヌギを優先するという方針が貫けるかということが課題になりそうです。
テントウムシ以上に多かったのがモリチャバネゴキブリでした。
刈ろうとするアズマネザサなどの葉の上に必ずといっていい程いました。
コナラの木の幹に沿って、上にいったり、下にいったり、忙しそうに飛んでいるアカシジミがいました。
蝶が多いなと思って見ていると、1本のコナラに様々な蝶がやってきていました。
アカボシゴマダラがやってきて、雌雄がであったと思ったら、下の方の木に止まって交尾を始めました。
ヒメクロオトシブミもいました。
ホシヒメホウジャクが草に掴まっていました。
まるで枯葉が草に引っ掛かっているようでした。
昆虫班の横田さんからホシヒメホウジャクであると教えてもらいました。
めれにしても、こんな翅でよく飛べると思いませんか。
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