生田緑地植生管理協議会市民部会
里山倶楽部A
第A-3回《萌芽等の保護》


日時 2011/6/4(土)10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地 皆伐更新地区
参加 金子文隆、工藤真貴子、工藤思由(小5)、工藤千穂(幼稚園年長)
   (多摩区役所道路公園センター)山口泰民
   (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美、(里山倶楽部A特別講師)佐藤登喜子

里山倶楽部Aの第3回です。 天気にも恵まれて、皆伐後の樹林を育成していくための保護活動を開始します。
今日は末武くんが運動会のためお休みです。

皆伐更新地区に向かう途中は、里山の自然観察になります。 ウツギの花の間にクモの団居(まどい)が見られました。 クモの子が集まって生活しているところです。

ヤブムラサキとムラサキシキブの葉は触って違いを確認しました。 柔らかいフワフワの毛に覆われているのがヤブムラサキです。 開花し始めようとしています。


皆伐更新地区に着きました。
この日の最初の活動は植生調査です。 調査方形区は、皆伐更新地区20m×20mのうち、中央の10m×10mとしました。
皆伐区域の地表は漸く薄い緑が広がり始めたばかりで、植物は36種、うち10種が草本植物、26種が木本植物でした。

植生調査を終えてから、切株に番号札を立てる活動を行いました。
名札はプリンターで印刷したものをラミネート加工しました。
支柱はモウソウチクを8つ割りにしたもので、これに針金で札を取り付けました。 支柱は予め用意しておいたもので始めておいて、残りは現地でモウソウチクを伐採し、これを1m程度に切断し、8つに割って作りました。

一汗かいたところで休憩しました。

特別講師の佐藤は午後は用事があるというので、帰る前に集合写真を撮りました。

次は、切株ごとに萌芽の状態を調べることにしました。 調べたのは、切断面の周長、萌芽の本数(萌芽の箇所数)、最長の萌芽の長さです。

ある程度進めたところで、お弁当にしました。 多摩区役所道路公園センターの山口さんもここで帰りました。
太陽が移動して、コナラの玉切りしたものでつくったスツールの辺りには日影ができていました。
ここのモウソウチクを8つ割りしたものでテーブルが作れそうだという話になりました。

お弁当を済ませてから、続きに取りかかりました。

調査を終えてから、切株の萌芽を保護するため周囲50cmの範囲のアズマネザサを刈る活動をしました。 今回は多摩区役所道路公園センターで市民部会のために用意してくれた小鎌を使ってもらったのですが、全員が「アズマネザサが切れなくて危険」という評価でした。
また、並行して、モウソウチクを1.5mほどの長さに伐って、12本に割ったものをつくり、実生コナラの保護柵としました。


一月程前に伐採しておいたモウソウチクにはベニカミキリが来ていました。
伐採されたコナラ、クヌギの切株にはナガタマムシの仲間が来ていました。
周囲のコナラの梢の中をアカシジミが2匹飛んでいました。
切株の萌芽にはアブラムシがいて、付近にはテントウムシがいました。
ホトトギスやウグイスの声が聞こえていました。
盛り沢山の活動でしたが、雑木林の中を爽やかな風が抜けていて、楽しい一日を過ごすことができました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation