日時 2011/5/7(土)10:00〜12:00 雨
場所 生田緑地 皆伐更新地区〜飯室山
参加 金子文隆、工藤真貴子、工藤思由(小5)、工藤千穂(幼稚園年長)、末武宏太(小5)
(市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美、(里山倶楽部A特別講師)佐藤登喜子
里山倶楽部は雨天中止で考えていますが、朝のうちは殆ど降っていなかったため集合場所に行って、道具の手入れなどをしていたところ、
殆どの参加者が集まりました。
そこで挨拶をしていると、雨が強く降り出しました。
今回から、都合が合えば、植物班副班長の佐藤さんが特別講師として参加してくれることになりました。
植物についての正確な話を少人数で聞いて勉強することができます。
雨はかなり強く降ってきましたが、折角、生田緑地まで出てきたわけだし、植物の先生もいます。
1ヶ月先では見られない花もあるということで、雨の中の自然観察をすることにして皆伐更新地区に向かいました。
サワフタギが白い花を咲かせていました。
皆伐更新地区に着いてみると、1ヶ月前とは景色が変わっていて、周囲は緑に覆われ、区域内にも芽吹きが始まっていました。
切株はどうなっているかと見ていくと、蘖(ひこばえ)が出始めている切株がいくつかありました。
実生はどうかと見ていくと少ないながらゼロではなく、これから始まる植物の発芽が楽しみになってきました。
調査シートは雨の中なので置いてきてしまいましたので、記録はつけずに観察だけにしました。
雨はあがる気配がありません。
ウグイスカグラの葉にイモムシがいました。
1m以上に伸びたモウソウチクの筍があちこちに見られ、せめて鎌ぐらい持ってくれば良かったと後悔しました。
更めて見ると、周囲の雑木林に侵入しているモウソウチクが目立ち始めており、早めに伐っておかないと竹林になってしまいそうです。
皆伐更新地区で見られた植物は、アズマネザサのほか、実生のコナラ数本、ミヤマナルコユリ、ナルコユリなどで、まだ疎な状態でした。
皆伐更新地区の観察を終えてから飯室山山頂に行きました。白い花を咲かせている樹木が2本あって、それが何なのかを教えてもらおうと思ったからです。
サワフタギとカマツカであることを佐藤さんに教えて戴きました。これで花を見れば判断できるようになりました。
長者穴古墳に降りかけたところで、ホウチャクソウが沢山、咲き始めていました。
参加者は、ナルコユリ、ミヤマナルコユリ、ホウチャクソウの区別ができるようになったと思います。
この園路の脇にはコゴメウツギが白い花を咲かせ、ハンショウヅルもツルを伸ばしていました。
この園路の両側は毎年晩秋に幅刈りするという植生管理計画にしていましたが、これらの木本は残す選択的下草刈りをする計画に変更した方が良さそうです。
この2年間の植生管理で良い方向に植生が変化しているように思われますので、注目して戴きたいと思います。
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