生田緑地植生管理協議会市民部会
里山倶楽部
第11回《A14 飯室山南地区皆伐更新スタート》


日時 2010/11/28(日)10:00〜13:00 晴
場所 飯室山南地区皆伐更新地区(A14-01)
参加 勝田佳代子、土屋一彬
   (生田緑地の雑木林を育てる会)阿出川稲子、井口実、久保田浩二、白澤光代、土屋邦夫、寺尾隆典、
     藪哲二、外木敏孔
   (かわさき自然調査団)佐藤利奈
   (多摩区道路公園センター)佐藤 力、山口泰民、齋藤真吾  
   (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美

第11回市民部会は飯室山南地区の皆伐更新のスタートとして市民による伐採を行うことにしました。
直径30cmを超えるコナラの伐採は危険も伴うことから、行政としては全て行政側で実施したかったものと思います。 しかし、調査、計画と進めてきた伐採更新の一つの大きな過程を体験しないで済ませる理由にはならないと思いました。
そこで、1日だけ、市民が大径木のコナラを伐採する機会をつくることにしました。

枡形山広場に集合して、ここで自己紹介を済ませてから、現地に移動しました。

▼樹木伐倒作業の講習
生田緑地の雑木林を育てる会からは8人の参加者がありました。 活動開始に当たって、同会の前代表であり、森林インストラクターでもある井口さんに、樹木伐採作業の手本を示しながら作業の基本的な事項を教えて戴きました。
伐採樹/コナラbP9(胸高直径19cm、枯木)

▼追加調査(bT、6の位置)
樹木マップづくりは25m×25mの方形区の範囲だけしか行っていませんでしたが、方形区52の南側にあったコナラbT、bUも伐採することとしましたので、 これも樹木マップに落としておく必要があります。その調査も行いました。


活動は3班に分かれて行うことにしました。
雑木林を育てる会の8人と同行した土屋さん、道路公園センターの山口さんの計10人で2チームをつくってもらいました。
麻生区健康の森をフィールドに活動している勝田さん、かわさき自然調査団の3人、道路公園センターの齋藤さんの5人で1チームとしました。
道路公園センターの佐藤課長は安全管理役として作業チームには入りませんでした。


▼井口班のコナラ伐倒 伐採樹/コナラbP0(胸高直径25cm)


多摩区道路公園センターの佐藤課長は安全管理に徹していました。


▼白澤班のコナラ伐倒 伐採樹/コナラbT(胸高直径27cm)


▼植生保護のためのカントリーヘッジづくり
区域31と32の境界付近のヒサカキ、シラカシを高さ1.5m程のところで伐採して、カントリーへッジの支柱にし、伐採した材を積みました。


▼岩田班のコナラ伐倒 伐採樹/コナラbP3(胸高直径33cm)

いつの間にか、ハイイロヤハズカミキリが来ていました。
神奈川県立生命の星・地球博物館の桑先生からハイイロヤハズカミキリであるという指摘を受けました(2010/11/30)ので訂正しました。
ハイイロヤハズカミキリの幼虫はアズマネザサなどの中で成長し、蛹(さなぎ)となって、秋に羽化しますが、そのままササ類の内部で越冬し、翌春に出現するカミキリムシだそうです。 この時期に外に出現するのは珍しいことだそうです。 1年程前にササ刈りをして積んであったアズマネザサの中で羽化していたものが、この日の活動で驚いて出てきたのかも知れません。 越冬できるだろうかと気になりますね。

予定の13時を過ぎてしまいましたが、カキや饅頭を食べて一服してから現地で解散しました。 解散後、岩田は伐採を担当する業者と打ち合わせをしていました。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation