生田緑地の植生管理

2010年度市民部会
第7回《夏を越した実生コナラを調べる》


日時 2010/9/26(日)10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地萌芽更新地区(A06)
参加 安達翔平、五十嵐 豊、前田 宏、野牛雪子
   この日の活動リーダー 小泉恵佑
市民部会事務局 岩田臣生、岩田芳美

萌芽更新地区については、コナラ林に戻すための活動をしていて、 2009年1月、2月、11月に高木層を形成していたキリ、ムクノキ、アカメガシワなどの伐採を実施しました。
林内が少し明るくなったはずですが、コナラ実生が夏を越すことができたかどうかを確認したいと思い、調べてみることにしました。
この日は岩田が体調不良のため、水田ビオトープ班の小泉氏に活動リーダーをお願いしました。 また、市民部会の愛称を「里山倶楽部」にしたいということを話しました。 今年度は皆伐更新を計画しており、生田緑地の雑木林の更新を進めていくために、より多くの市民ポランティアの参加を募る必要があると考えています。

参加者の中にはコナラの実生を知らない人もいました。 そこで、コナラの実生がどんなものかを確認してもらいました。 これと同じものを探すことになります。

正直なところ、今夏の乾燥と暑さのため残っていないと思われましたが、場所によっては幾つも見つかりました。
見つけた実生には目印をつけ、その周囲のササを刈り取りました。

昨年11月の樹木伐採でつくられたギャップの下には、オオカモメヅルやシソ科のイヌコウジュなどが咲いていました。

アオマツムシ♀が葉上で休んでいました。上空から丸見えです。

大きなナルコユリが沢山の実をぶら下げていました。

上の木道で休憩をとりました。

林床ではオトコエシも花盛りでした。

天候にも恵まれ、初秋の花の咲く林床を、実生のコナラを探しながら、大きく伸びたササは刈り取りながら 観察していく活動は結構楽しい活動だということがわかりました。
昨年発芽した実生で目印をつけておいたコナラが2本生き残っていました。
今年発芽したコナラは58本残っていました。
発芽している場所は区域の周辺部に偏っていました。
コナラ実生の調査と保護活動は来年度以降、定期的に実施したいと考えています。 今回の活動で進め方の見当もついてきました。 参加してくれた皆さん、有り難うございました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation