生田緑地の生物多様性保全活動

中大型哺乳類調査定点カメラ回収
湿地地区のカナムグラ刈り、水漏れ補修など

日時:2020/11/3(火) 10:30〜15:00 
場所 生田緑地 定点C、V、A、谷戸(湿地地区、上の田圃地区)
参加者 岩田臣生、岩田芳美

11 月になったので、環境省モニタリングサイト1000 里地調査 中大型哺乳類調査の定点カメラ回収を行いました。
先ず、中央地区南側の雑木林内定点Cのカメラを回収しました。
次に、七草峠から桝形山に向かい、尾根路で、ミスジマイマイや、シラヤマギクの花、コバノガマズミの実などを観察しました。




次に、飯室山南地区の定点Vのカメラを回収しました。
回収後、皆伐更新地区の樹林状態を見に行きました。
皆伐更新地区の手前右のコナラの幹に夥しいフラシが出ていました。
園路から離れた、こんな所にもカシノナガキクイムシが入ってしまったということは、生田緑地のコナラの大木は殆ど、ナラ枯れを免れることは無さそうです。
皆伐更新地区の中は、樹木が大きくなって、密集したことで、枝が自然淘汰されつつありました。
ヤマザクラや、コナラが、直径 10cm 程になっていますので、そろそろ萌芽更新目的の伐採を実施する時期になっているかも知れません。




定点Aに向かう尾根路には、コウヤボウキが咲いていました。


3 台目のカメラを定点Aから回収しました。
この辺りのコナラの大木も、フラシを出していました。

今年の哺乳類調査の定点カメラ回収を終了しましたので、湿地地区(B05)に移動して、合流しました。

もう、ツリフネソウの開花は終期で、種子散布期になっていますので、すっかり広がって種子をつけようとしているカナムグラを刈って、1 ヶ所に集めて置く活動です。
一年草なので、発芽する場所が限定されれば、刈り取るのも楽だろうという発想です。
また、区域に導水している 2 本の水流の両方に水漏れ穴ができていて、区域内の水域が涸れかけていましたので、手足を使って、穴を塞ぎました。


カナムグラを剥がしたら、コナラのドングリが目に入ってきました。


上の田圃に移動して、状態を観察すると、下の段の水が涸れて、上の段からの水は畦沿いに細い流れをつくっていて、土嚢堰の下から、全て流れ出していました。
仕方ないので、近くにあった枯草を穴に押し込んで、水漏れを止めました。
湛水するには時間がかかりますので、湛水を待たずに帰りました。