特定非営利活動法人かわさき自然調査団水田ビオトープ班による生田緑地の生物多様性保全活動
旧岡本谷戸、および科学館裏谷戸の水辺保全
日時 2016/12/8(木) 10:00〜13:00 快晴 場所 生田緑地 旧岡本谷戸の水辺、科学館裏谷戸の水辺 参加者 岩田臣生、鈴木潤三、(ヤドリギ調査をしていた岩田芳美が遅れて参加) 生田緑地中央地区南側に残されている湧水の流れは、野鳥の森、科学館裏谷戸、旧岡本谷戸の3ヶ所です。 中央地区北側の谷戸の水辺については、日常的に保全管理を行っていますが、中央地区南側についても、水流の開放水面を維持するためなど、年1回の保全活動は必要と考えています。 今回は、旧岡本谷戸と呼ばれている谷戸の水辺と科学館裏谷戸の水辺の保全活動を行いました。 旧岡本谷戸の水辺 ここは、谷戸の側面が飯室層の露頭する崖面となっていて、これを濡らすように湧水が染み出しています。 これが小さな水流を形成しているのですが、残念ながら、斜面下端部で下水に流入してしまうため、水流自体を生物の棲息環境として扱うことが困難です。 水流の保全は、水溜まりの階段を造って、辺りを湿地化して、スゲ類が繁茂できるようにすることだと考えています。 そして、このような環境にしか棲息できない昆虫、生田緑地を代表する生物の棲息を保護することを活動目的としています。 僅かに、年1回の活動ではありますが、スゲ類が繁茂する湿地は広がりました。 また、野鳥が吸水したり、水浴びしたりできるような水溜まりも必要です。 今回、現地に着いた時には、何処にも水面が見られませんでした。 野鳥のことを考えると、年2回の泥上げが必要かも知れません。 コジュケイの声が聞こえ、キジバト、シジュウカラが姿を見せてくれました。 ヤツデやアオキの実生、キヅタなども取りました。 科学館裏谷戸の水辺 科学館裏谷戸に移動しました。 水流はほぼ完璧に土砂で埋まっていました。 野鳥観察に来ていた夫婦がいましたが、こんな状態では、野鳥が集まるわけがありません。 水が溜まっていたはずの場所は分るので、そこの泥上げを行いました。 野鳥の水場としては、年2回の活動が必要と思われました。 |
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation