特定非営利活動法人かわさき自然調査団水田ビオトープ班による生田緑地の生物多様性保全活動

フデリンドウ保護のためのアズマネザサ刈りなど
日時 2016/11/29(火) 10:00〜12:00 曇時々晴
場所 生田緑地 芝生広場
参加者 岩田芳美、細川洋子

今月10日に行った芝生広場のフデリンドウ保護のためのアズマネザサなどを刈る活動の続きを行いました。
生田緑地は紅葉の盛りですが、中央地区北側のエリアは静かに秋を楽しむことができます。
通り過ぎる来園者の話し声を聞きながら、様々な樹木の実生が多いことに驚きながら、アズマネザサを刈りました。
ハクウンボク 1本が枯れて除伐された影響は、実生の多さに現れています。
既に発芽しているフデリンドウは広範囲に見られました。


谷戸の水辺保全など
日時 2016/11/29(火) 10:00〜12:00 曇時々晴
場所 生田緑地 上の田圃と、その下の草地
参加者 岩田臣生

27日(日)の里山の自然学校の時に、上の田圃の上の段が湛水していないことが気になりました。
上の田圃の下の段と下の田圃は、25日(金)の活動によって27日には湛水しているのを確認できました。
そこで、今回は上の田圃の上の段の排水堰を高くして、上の段を湛水させることにしました。


木道を通過する来園者の中に、ホタル・ガイド・ボランティアに参加してくれている斉藤さんがいて、先日のNHKの箱根仙石原の湿地についての放送を見たようで、 「ハンノキ林が大切だ」という話になりました。
どうやら、ミドリシジミに心惹かれたようです。
生田緑地のハンノキ林にも棲息していることを話すと、「是非、出会いたい」と目を輝かせていました。
ホタルだけではなく、生田緑地の様々な生物に関心を持ってくれる普通の人が増えてくれることが大事だと思っています。

活動していたら、下の段にキセキレイが飛来して、田圃の中を歩き回っていました。
キセキレイにとって、丁度良い水深になっていたようです。
ひつじ田にキセキレイが遊ぶ姿を楽しませてもらいました。


上の田圃の下の草地は、10月20日に、カナムグラ刈りを行っていますが、この日は、枯れるものは枯れ、新たな緑の芽生えも見られました。
上の田圃からの排水は、思ったようには流れていなかったようでしたので、この流れのための土工を少し行いましたが、 まだ上の段の堰からは水が溢れ出していないため、流れる状態を確認することはできませんでした。
また、右岸側の水流の流量は充分ありましたが、今春、手を入れた、昔、湿地だった場所には、水溜まりはできていませんでした。
そこで、右岸側の水流から、少し水が溢れ出すように手を入れました。
泥を積んだだけの簡単な堰なので、一雨降れば、崩れてくれると思います。
何度か、これを繰り返して、適度な状態を探りたいと思います。


田圃が湛水するまでには時間がかかります。 この日の活動は終えることにして、芝生広場に移動し、合流しました。



特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation