特定非営利活動法人かわさき自然調査団水田ビオトープ班による生田緑地の水辺の生物多様性保全活動

谷戸の水辺保全など
日時 2016/11/25(金) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 湿地、上の田圃、下の田圃
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三

11/24(木)は関東地方に雪が降りました。
今朝の富士山は真っ白、丹沢山塊の林床にも、雪が積もっているのが分りました。

生田緑地にも、少しですが、雪が残っていました。
この日、ハンノキ林には ツミが来ていました。 大きなカメラで狙っていた野鳥ファンが自慢の画像を見せてくれました。


ハンノキ林下の湿地は、全域に水域が広がってはいましたが、落葉のせいでしょうか、流量は少なく感じられました。
活動しているところに、コゲラが飛んで来ました。

湿地の1段目から2段目へ、2段目から3段目へ、水を落とすために使っていた樋を止めて、階段状の流れにしたのは正解だったようです。 落葉で詰まることもなく、安定して流れていっました。


上の田圃に導水している水流の泥上げも行いました。
水流沿いのシュロ、ヤツデ、アオキなどは除伐しました。
民地であった時は、殆ど、手を入れることができませんでしたが、買収が済んで、市有地になりましたから、腐っている竹の垣根は片付けて、生物優先、景観優先で管理できます。
ホトケドジョウが泳いでいました。

上の田圃の下の段の排水堰付近に水漏れ穴があったので、塞ぎました。 これで、湛水できると思います。

木道を挟んで田圃の反対側の草地のヤマグワ、カナムグラなどは刈りました。
カナムグラは強い植物です。まだ、緑色をしていて、雌株は実をつけていました。
今夏は、カナムグラ刈りが足りませんでした。


下の田圃地区では、田圃の畦への泥上げなどを行いました。
田圃奥のヨシの繁みは、雪のためか、殆ど倒れていましたが、まだアオジの好きそうな感じがします。
このヨシの繁みの外周部は刈り、泥上げを行い、開放水面をつくりました。
ミゾソバが田圃の中にまで蔓延っていると水が滞留して、染み出す水が多くなるのではないかと考えて、ミゾソバを刈り、泥上げを行いました。

田圃裏の水流の泥上げも行いました。
水流にも泥が溜まっていて、水が畔を乗り越えている場所もありました。

モズが近くのモウソウチクの天辺で鳴いていました。
10/16(日)の生田緑地観察会<里山の自然>の時にも観察された場所です。



特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation